RUN
いつの間にこんなとこまで来たんだ
立ち止まって振り返る
いつの間にこんなとこまで来たんだ
夢中で走った夜の街
細かい雨の中を振り切るように
濡れることも厭わずに走ったんだ
気が付けばもうすぐ君のいる場所で
あと交差点ふたつ
真っ直ぐ辿れば明かりが見える
きっと、迷う時も、悩む時も、答えはひとつ
自分の中で決着はついてるんだろうけど
誰かに最後、背中を押してもらいたい
僕はその誰かを君に任せたい
晴れの日も、雨の日も、青空の朝も虹のかかる夕暮れも
雷鳴の夏も寒い冬の日も君さえいれば
どんなに心が惑っても、どんと立って、
強がって、何処まででも走れると思う
気が付けばこんなとこまで来ていた
ゆっくりと歩き始める
気が付けばこんなとこまで来ていた
雨でけぶった夜の街
明るい窓を見上げて
今日は内緒でそっと帰るよ
弱い自分を認めたのは君のお蔭
ここまで走ってきた足で、どんと立って、
「なーにやってんの手塚!」
「―――!?」
「風邪引くよ。つか、いくらあんたでも補導されんよ?14歳」
「……今開けるか…?窓……。」
「なーんかね」
見透かされてるような気もするけど、君の前では精いっぱい格好つけて
「なーんかいるような気がしただけ」
「……マジか。」
「タオルと傘持ってくからちょっと軒下で待ってて」
「……。」
「待ってて!すぐ行く!!」
「……うん。」
またたぶん、きっと。必ず。
君の所まで走っていくよ。
雨の雫が頬を伝った。涙のように幾筋も。
「駄目だ、やっぱり敵わないな、世田谷には。」
「は?なんて?」
「丸腰で来たからまた走って帰らないと、って。」
「あはは、バッカじゃないの?」
「俺の事、面と向かって馬鹿って言うのは世田谷ぐらいだ。」
「ごめん、あたしもバカだから許して」
世界の何処にいても君の所まで、必ず走っていくよ。
RUN
何度も夢の中で繰り返すラブ・ソング
170702
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