笑顔を見せて


笑えばいいと思うよ。

笑えばいいと思う。





「手塚って大爆笑とかすんの?」

「失礼な。」

「……だってイメージわかんないんだもん」





何が好きなの?

何見て笑うの?

教えて欲しいな。

あたしはずっと春から君の笑いのツボばっか探し続けて

早や5か月。





「ふふっとかにこっとかは流石に見たけどさ」

「なんだ……サンドイッチマンとか。」

「……ふーん」

「面白いだろう!?なんで引くんだ!!?」

「いや、面白いよ確かに、わかるよ、……ふーん」





あたしも好きだよサンドイッチマン。

……ただそこに近いネタは提供できないかな、高度すぎて。……って思っただけ。

あたしはあたしらしく、手塚を笑わせられたらそれで良いとは思うんだけど。





「そんなハードルあげられたら困る……」

「そんなスキルよりも世田谷は数学のスキルをあげてくれ頼むから。」

「えー手塚のこと笑わせるのはあたししかいない!!くらいの心意気でやってんのに!!」

「ちょっと何言ってるか分からない。」

「なんでわかんねーんだよ、てっかそっち!?富澤なの!?」





笑えばいいと思うよ。

もっと笑えばいいと思う。

でも笑った手塚はあまりみんなに見せないで。





「……世田谷が伊達ちゃんな。」

「焼き立てのメロンパンでも買いに行けばいいの?」

「ヘイヘイヘイヘイお客様!!!」

「ヘイが多過ぎんだろがよ野球少年かよ!!」





そんな顔見せられたら世の中の女子は、たぶんみんな君のこと好きになるに決まってるから。




「やっぱハードル高いわぁああ……!!」

「嫌だからそれよりお前は数学をだな。」

「ちょっと何言ってるかわかんない」

「何でわからないんだ、というかそれ俺の!!!」




笑顔を見せて。

できたらあたしにだけ。

笑顔を見せて。

もっともっと見せて。




笑顔を見せて
何度も夢の中で繰り返すラブ・ソング
171015


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