しあわせレシピ


やさしいだけじゃだめ

痛いのは嫌

どうすればいいの

どうすればいいの

難しいのはわからない

簡単じゃつまらない

どうすればいいの

どうすれば君は満足するの

納得のいく愛し方なんて初めてだから知らないよ





「そんなのあたしだって知らないよ」





咬みつく

放っておいてみる

じゃれてくる

適度に冷たくあしらう

慰めて

否定して

求めて

距離を置いて





「世田谷は俺にどうしてほしいんだ。」

「そんなの手塚だってあたしに何してもらいたいの」

「……別に。」

「じゃあ一緒にいよ」





眼鏡なしでも見えるほどそばにいて

本当に同じ世界に生きてるのかわからないほど離れていたから

世界のあらゆる手段を駆使して君と繋がっていた

でも最後まで結ばれていたのは心だった

……たぶんね。





「クリスマスケーキ予約しよ、手塚」

「世田谷の家ので良いじゃないか。」

「今年は一緒にいられるから予約しよ」

「……じゃあチョコレートのが良い。」

「サンタさんのせる?」

「そこは世田谷に任せる。」

「じゃあウェハースの家とサンタさんとトナカイのせて、三段重ねのヤツを〜」

「予算、予算をご考慮ください!!」

「それくらいそんなかわんないってー」





そばにいればいい

笑ってくれたら嬉しい

喜ぶ顔が見たい

何でも俺に、求めて。

わがままを聞く力

涙を流させない努力

しあわせにするから

幸せにしてくれる君のこと





「ふたりだと半分こ食べられるってことだよね……!!」

「顔、世田谷、顔。」





しあわせにするから、必ず。俺が。

しあわせになろう。

ふたりで。


しあわせレシピ
何度も夢の中で繰り返すラブ・ソング
171112


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