友人たちから誕生日プレゼントをたくさんもらってしまった…。
嬉しいのだけど、ここまで祝ってもらうと申し訳ない気持ちになってくる。
両手にプレゼントが入った袋を持ち、教室を後にする。
重くはないし、大きいものがいくつかあるだけで、そこまで大量にあるわけではない。
家に帰って中身を確認するのが楽しみだ。
「やあ、恵美ちゃん」
「あ、風間さん」
靴を履き校舎を出ると、ばったりと風間さんに遭遇した。
目を丸くして私を見ている。
それも当然だろう。
全て誕生日プレゼントでもらったものなのだと説明すると、心配そうな顔で手を差し出された。
「そうだったんだね。重くないのかい?持ってあげようか?」
「こう見えて全然重くないんです。大丈夫ですよ」
そう答えると、顎に手を添え、考え事を始めてしまった。
何か困らせるようなことを言ってしまっただろうか。
どうしたらいいかわからず風間さんの返答を待つ。
すると一瞬風間さんの目が輝いて見えた…気がした。
「……そうだなあ」
「…風間さん?」
「ちょっと目を閉じて」
「……?わかりました」
とりあえず言われた通り、そのまま目を閉じてみる。
するとおでこに温かな感触。
ちゅっという音で、それがなんなのか気付き、顔に一気に熱が集まった。
「……!風間さん!」
「誕生日おめでとう、恵美ちゃん」
「あ……あの…」
「今すぐあげられるものがなくてね。こんなものですまないけど」
「こんなもの、って…!」
「ふふふ、少しでも喜んでもらえたかな?」
「え、えと……」
あまりの恥ずかしさに口をぱくぱくさせていると、風間さんは優雅に手を振って、校門へ歩いて行った。
…今日もらった中で一番衝撃的なプレゼントをもらったかもしれない。
両手が塞がっている私は、顔を真っ赤にしたまま立ち尽くすことしかできなかった。