出会った僕ら
気が付いたら、雪の中にいた。
起き上がろうにも身体中痛くて、全然動けなくて。
おかしいな。
私死んだはずなのになんで痛いんだろう。
なんで呼吸してるんだろう。
わからなくて、わからなくて。
でもどうせこのまま雪の中に埋もれていればまた死ねるかなって。
また死ぬって表現も不思議。
あれ?でもまた、じゃないのかな?
だって、目が覚めたってことは死に損なっただけ?
あぁぁぁぁぁ…わからない。
ひとり悶々と考えていたら、サクサクと雪を踏む足音が聞こえて。
照りついて眩しい太陽を背に私を覗き込んだ男の人。
「……今度は貴方が殺してくれるんですか?」
お願い、早く終わらせて?
「もーもちゃん!」
「桃ちゃんって呼ぶんじゃねえよクソガキ」
「ふふふっ、かーわいいなぁ桃ちゃんは」
「、テメェ…!!」
「ざ、再不斬さん!落ち着いてください!朔のこれはいつものことでしょう?」
「だからそれがムカつくんだよ!!!」
「あーっはははははっ!!」
「笑ってんじゃねえよ!!」
雪の中に埋もれていたあの日から幾月。
私は生きている。
この再不斬という青年と白という少年に拾われたから。
あの日、殺してくれるのかと尋ねたら舌打ちをして担ぎあげられた。
白にはどこか懐かしいような悲しいような色々綯交ぜにしたような顔で見られた。
それから、ずっと、彼らと共にいる。
彼らは己が忍だと言った。
なんとなく予想はついていたのだけど。
だって、2人ともよく考えたらとても見覚えがあったんだもの。
あれでしょ?世界的に大人気の忍者漫画でしょ?
わーすごい。本物に出会えるなんて!
主人公じゃなく脇役にだけど。
なんだか面白そうだなぁって思って忍術を教えてせがんでせがんでせがみまくって、2人がとうとう折れて教えてくれてから私も忍の真似事ができるようになった。
色々習得して、死ぬのに効率のいい方法を探す。
そんな私を見て、桃ちゃんは時々顔を顰める。
白はさり気なく私を助け出す。
あーぁ、こんなんじゃ死ねないじゃん。
なら、2人から離れればいい?
んー…なんだろう?
それはちょっと嫌だと思う自分がいるんだよね。
死にたいけど、2人といるのも楽しい。
矛盾だね。
自分のことなのに自分がわかりませーん。なーんて。
あは、
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