はじまるよ
今日も野宿。
昨日も野宿。
そんで、白と薬草摘み。
「ねえ、白―」
「朔どうかしました?」
「白って桃ちゃん大好きだよねーって思って」
「再不斬さんはボクのすべてですから」
「うはっ、言いきれる白かっこいいなぁ」
「ふふっ、でも朔のことも好きですよ」
「……ありがとー白!私も2人といる楽しいよ!」
好きといわれる度に少し辛い。
だって、私を好きなる要素なんてどこにもないのに。
白は優しい。
桃ちゃんも優しい。
優しさが痛いだなんて、知らなかったよ。
「桃ちゃーん。疲れたーおんぶー」
「やんねえよ。一人で歩け」
「えぇー!!いいじゃーん!じゃあ、肩車で譲歩してあげるから!」
「それむしろハードル上がってんだろうがっ!!」
「おぉっ…桃ちゃん素敵なツッコミだよ!お笑い目指せるよ!」
「誰が目指すか!!」
「再不斬さんがツッコミなら…ボ、ボク頑張ってボケますね!!」
「やめろ白…お前まで阿呆になるな…頼むから…!!」
なんてことない日常。
日常と呼べてしまえるほど一緒にいた。
長くいすぎたのかもしれない。
"私"はどこへいったの?
「白、朔。仕事が入った。今から向かうぞ」
「ほいほーい。でで、今回はどこに?」
「波の国だ」
「…え?」
「朔?どうかしたんですか?」
「、ううん!なんでもない!波の国かーどんなとこかなー?桃ちゃん!私甘味が食べたいです!」
「お前が大人しくしてればな」
「おうっ…善処します!」
来た。とうとう来た。
波の国。覚えてる。
白と、桃ちゃんの最期の場所。
2人の綺麗な最期の時。
私も最期を共にできたら…
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