酒は飲んでも?A※
自分のネクタイを乱暴に緩めると、そのまま床に投げ捨てた。そしてワイシャツのボタンを性急な手つきで外し、それも同じようにその辺に放り投げる。
再びユリに覆い被さると、荒々しく唇を重ねた。繰り返し、思う存分に吸い付いてやると彼女の口から熱い吐息が溢れる。
「はぁ…、狡噛さ…っ」
「言っとくが、誘ってきたのはそっちだからな」
「へ?なぁに言ってるんですか…ッん」
ブラウスの前ボタンを全て外し、首筋に音を立ててキスを落としていく。
一応彼女は抵抗しているが、ここまで酔った状態ではそれも無意味に等しかった。
舌先で鎖骨の辺りを舐めながら下着の上から胸に触れると、ぴくりと身体が反応した。形を確かめるように揉みしだいたあと、背中の後ろに手を滑らせて片手でホックを外す。
「っあ、だめ…」
「どの口が言うんだ?」
「は、ぁ…っ」
ニヤリと笑って胸の頂を何度も指の腹で摩ったり、こねくり回したりしてやる。ユリはココが弱い。
片胸の先端を口に含んで吸い上げながら、タイトスカートのファスナーを下ろしてそれを取り払う。
下着の上から中心に触れると、そこはしっかりと湿っていた。酔ったせいで敏感になっているのかもしれない。
「ぁ…!狡噛さん、だめです…」
「へえ、何がダメだって?」
下着の間から手を滑り込ませて、潤ったそこに指を侵入させる。この濡れ方なら2本一気に挿れても大丈夫そうだ。
「はっ…、ぁあ、んんっ…!」
「驚いた。いつもより感じてるな」
「ゃ、言わないで…っ」
俺の腕の動きを静止させようと伸びてきたユリの手を、ソファに縫い付ける。いつもなら俺ももう少し余裕を持って前戯を行うことができるのだが、今日はどうやら無理らしい。
「だめ、ん、あ、ぁっ……ッ!」
素早く指を出し入れさせて彼女の中を刺激してやると、あっさり達してしまったのか彼女の身体から力が抜けた。呼吸に従い上下している白い肌が俺の欲望をさらに刺激する。
彼女の下着を脱がせ、スラックスと下着を自身の肌から取り払うと、俺は身体を起こした。
ユリの身体も一緒に抱き起こし、ソファに座った俺の上に跨がせると、耳元で荒い呼吸を繰り返しながらも「狡噛さん」と彼女が言う。
「…なんだ?」
「ま、まだ…ダメ…です」
「そいつは聞けない相談だ」
「ッ…んぁ…!」
すでに硬くなって主張している己で、俺は彼女を一気に貫いた。達したばかりで刺激に弱くなっているのか、彼女は大きく声を上げて俺の肩に縋り付いた。
「…は…、悪いが今の俺には余裕がない」
「わ、私も…ないのに…」
「言っただろ。今日はユリが悪い」
「そんな…っ、ん…」
ユリの唇に吸い付くと、俺はそのまま律動を始めた。ゆっくり動いてやる余裕なんてない。疼く欲に突き動かされるまま、抽送を繰り返していく。
「くっ…、キツいな」
「ん、んぁ、やあぁっ、だめ…っ」
「…ダメ?」
もっと、の間違いだろ。
ユリの耳元でそう囁いてやると、中心が収縮して更に締め付けられるのを感じた。
「ぁ、あん、あっ…!ぅあ…っ」
「…ん、気持ちいいか?」
「きもち、い…っ、はぁっ…」
「…俺もだ」
もう一度唇に噛み付くようにしてキスをする。そのまま何度も何度も奥を突いていると、やがてユリはびくりと身体を跳ねさせて2度目の絶頂を迎えた。
すぐに俺の方も耐えられなくなり、彼女の中に射精する。
全てを吐き出してからそっと自身を引き抜くと、荒い呼吸をしているユリの身体をソファにそっと寝そべらせた。
ソファベッドに乗っている毛布を手に取り、再び戻るとそれを身体にかけてやる。
俺はテーブルの上にあったタバコに火を点けると、煙で肺を満たした。
彼女に無理をさせてしまった。…しかし。
「…酔いながらするセックスも、悪くない」
1人呟く。
くゆらせた紫煙が、情事後の部屋の甘ったるい空気に溶けて消えていった。
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