告白ミッドナイト
「…っ、ん」
…あれ?
どうしていま、リヴァイ兵長にキスをされているんだろう。
キスをされながらもそっと目を開けて、辺りの様子を窺う。
ここは…私の部屋じゃない。他の誰かの部屋だ。
薄暗くてよく見えないけれど、綺麗に整頓されているところを見ると、おそらく兵長の部屋だろう。
「…ふっ、ぁ」
ぬるっ、と舌が差し込まれて、私の舌を絡めとる。息苦しささえ感じさせるほどに追い求められて、私は思わず吐息をこぼした。
「…そう煽るな。まだ始まったばかりじゃねぇか」
「ん…兵長…?」
「ようやく目ェ覚ましたか。…オイ、抵抗はするだけムダだと思え」
胸元に空気が触れる。見下ろすと、シャツのボタンを全て外されていることに気がついた。
慌ててシャツの前を合わせようとしたけれど、すぐに兵長の手がそれを阻止する。
よく見ると兵長は、シャツ一枚に黒いズボンといったラフな出立ちだ。まるで部屋着のような。
「ん?部屋着………?」
「なんだ。思い出したか」
「…………」
確か私は、大量にお酒を飲んだ。
飲んだ勢いで兵長に告白をすると決めたから。
そして見事に酔っ払ったのち、兵長の部屋の前までたどり着いて、扉をノックして。出迎えてくれた兵長の格好が、今目の前にいる兵長と同じだった、ような気がする。
…つまり。
「私…えっと…もしかして…」
「ああ、酒の勢いで素直に話してくれた。俺のことが好きなんだってな」
「ーっ…!!」
「そんなに驚くなよ、お前が話してくれたんだろうが。…普段は聞けないお前の本音が聞けて俺は嬉しかったが?なぁ、ユリ」
「っあ、兵長、待っ…」
「チッ。なんだ」
綺麗な指先が私の腰のラインをつぅっとなぞっている。もう待ちきれない、というように。
「それで、その…っ。私の気持ちに応えてくれた、ってことでいいんですか…?」
「あ?いちいち口で説明するつもりはねぇ。…だが、そうだな」
兵長の顔が近づいてきて。
綺麗な顔だな、なんて呑気なことを考えていると、私の唇に優しいキスが落とされた。
慈しむように。愛おしむように。
「これが答えだ」
「ー…!」
「分かったなら続きをしても構わねぇな?正直、これ以上は待てねえ」
「………はい」
小さく頷く。
それを見て兵長は口元にわずかに笑みを浮かべると、再び私に覆いかぶさった。
夜はまだ、始まったばかり。
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