純白の花6



その日の夕方、部屋に戻り買ってもらった物の整理をしていると、リヴァイさんが部屋を訪ねてきた。腕には何か紙袋を抱えている。



「これをやる」

「…?」



差し出された紙袋を受け取り、促されるがままに袋を開けてみる。中を覗き込むと、包装された焼き菓子がいくつか中に入っていた。



「これ…」

「気に入ったようだったからな。あのあと買っておいた」



たしかに喫茶店で、会計しておくから先に外で待っていろ、と言われた。あの時に買ってくれたのだと思うと、嬉しいという気持ちが込み上げてくる。



「わあ…!ありがとうございます」

「…」

「リヴァイさん?」



反応を返さないリヴァイさん。
どうしたのだろうと思い顔を傾げても、彼は「何でもない」と答えるだけ。


その時、部屋をノックする音が響いた。
私が「はい」と声を投げると、ドアが静かに開かれ、金髪の男性が部屋の中に姿を現した。

リヴァイさんがそちらに顔を向けて口を開く。



「なんだ、エルヴィン」

「お前を探していたんだ、リヴァイ。
…その子が地下街から連れてきたユリという子か」

「ああ」



エルヴィンと呼ばれた男性は、リヴァイさんから私に向き直り、笑みを浮かべた。



「団長のエルヴィンだ。君のことはリヴァイから聞いている。ここに連れて来られた事についてどう思っているかは知らないが、私は歓迎するよ」

「……」



とても精悍な顔立ちで、凛々しさを称えた青い瞳が印象的な人だ。

…なんて綺麗な瞳。吸い込まれてしまいそう。



「ユリ?」

「!…あ、ありがとうございます」



エルヴィンさんに名前を呼ばれてはっと意識を戻す。思わず彼に見惚れてしまっていた。



「ところでリヴァイ。例の調査の件で話がしたいんだが、少しいいか?」

「ああ、わかった」

「すまないな、ユリ。失礼するよ」

「はい…」



エルヴィンさんは私に向かって軽く会釈をすると、リヴァイさんを連れて部屋を出て行った。





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