3 居眠り
ヨハン君とのんびり話しながら向かった結果、教室に着いたのは始業時間ギリギリだった。そのため席はほぼ満席で、空いていたのは後ろの方の2席のみだった。
「ここでいい?ヨハン君」
「ああ。ありがとう、ユリのお陰で無事に着けたよ」
「ふふ、どういたしまして」
二人で並んで着席する。
教室内に視線をやると、前の方の席にレッド寮の赤い制服を見つけた。十代だ。
「(くっ…。もう少し早く来れば隣に座れたかも…)」
「なぁ、何見てるんだ?」
「えっ?!あ、いや、なんでもないよ!」
不思議そうな表情で尋ねてきたヨハン君。私は曖昧に笑ってごまかした。
授業はいつもの通り、単調で淡々としていた。そのため毎回、生徒の大半は居眠りをするという状態になる。
「(…ねむいなぁ)」
こうなると、先生の声が子守唄のように聞こえてしまう。重い瞼を持ち上げて十代はどうしているのかと視線を送ると、彼は思った通りとっくに眠っているようだった。
…今日のお昼ご飯、十代と一緒に食べたい、な…。
そんなことを考えながら、私は静かに眠りに引き込まれていった。
「(…寝てる)」
そんな私を見て、隣に座っているヨハン君が小さく笑ったことにはもちろん気がつかなかった。
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