▼印象が薄くて探してもらえないモブ男
ことの発端はお姉さん。
俺がモブなのはお姉さんのせいだし、
深夜徘徊したのはお姉さんのせいだし、
不審なお兄さんの傷を悪化させて手当て?をする羽目になったのもお姉さんのせいだし、
帰り道で知らない髭を生やしたお兄さんに職質(違)されかけたのもお姉さんのせい。
ダッシュで逃げた。
この殺伐とした世界で子供だけがオアシス。
──だが、しかし、まるで全然!この米花町でフラグを折るには程遠いんだよねぇ!
なんのフラグかは分からない。
何気にSAN値がゴリゴリ減ってるけど自覚はない。

▼背後霊のはずの彼女
背後霊だとは言ってない。
モブ男くんに構ってもらえない時は、結構自由にその辺を漂っている。
そんな散歩中に流血中のジンを見つけてアイエエエ!ジンニキ!?ジンニキナンデ!?状態に陥った。
モブ男くんを外に連れ出す時も結構いっぱいいっぱいだったけど頑張った。
知らん内にモブ男くんの中で三次元と二次元作品がごっちゃになってたオモロ。
探せば本当にいるかも知れないが、流石に海外で当てもなく探すのは遠いので断念した。

▼力尽きた銀髪の人
数年稀に見る失態を犯して薬は盛られるわ怪我は負うわで踏んだり蹴ったりで泣きたい。
でもジンニキは泣かない。
ウォッカとの合流ポイントまであと少しの所で足の力が抜けて歩けなくなり、意識も朦朧としていた時にモブ男くんが現れてちょっと吃驚。
しかも泣きっ面に蜂とはこのこと。痛い。
せめて薬が盛られてなければ合流くらい出来た。
この後はちゃんと生きてるし薬の後遺症もないし怪我も治した。痕は残る。
マフラーと手袋(片方のみ)と傘は証拠品として貰った。
探した理由?……見付けてから考える。

▼電話の向こうの人
予定の時間になっても兄貴が現れなくてヒヤヒヤした。
電話したら子供が出て吃驚した。
迎えに行ったら雑な止血で憤慨した。

▼少年探偵団のよい子たち
モブ男くんが公園のベンチで暇そうにしていて可哀想だったので、優しさから仲間にいれてあげた。(純粋な目)
いつも話を聞いてくれるいいお兄さんだと思っているけど頻繁に一人でいるので、もしかして友達いないのかなぁ、と心配に思っている。(純粋な目)
その内、探偵団にいれてあげる!と言いかねない。

▼疑惑の眼差しを向ける伊達眼鏡
取り越し苦労。

▼元組織所属の大人びた彼女
組織の気配は感じないし、どちらかと言うと……。
放っておいても問題ないと思っている。

▼金髪のグラマラス美人
半透明な彼女の想像の中の人。
実在の人物や団体などとは関係ないとも言えません。



***


6/15
--


SFmob
Top