危機回避のキス


宿屋の一室で二人っきり。
これは、まさしく危険な匂いが充満する。

何故ならば、何故なら。



「ねぇ…アルヴィン。」
「どうしたんだ?ご主人さま?」



にこにこと何処か満足げな笑みと、意地悪な笑みが重なる。
その距離は、とんでもなく近い。

すべての原因は、今アルヴィンに抱きつかれているから。
離してと先程から言っているのだが。



「離してくれない…?」
「んー、却下。ご主人さま柔らけぇし。」



悉く却下の言葉をさらっと返されて、頬をするりと撫でられる。
思わず身体がびくりと震えては、このままではベットインの危機。

これを、回避する手段はひとつしかない。



「じゃあ…キス、するから…離れてよ。」



自ら言う事無いオネダリ。
恥ずかしくて倒れそうになるのを懸命に抑えていると、顎をクイッと掴まれて。

視線が重なり合って、優しい鳶色の瞳がはっきり見えた。



「仰せのままに、お嬢様?」



重なる優しいキスに、目を瞑った。
目を瞑ったら、何故か更に強く抱きしめられたのは後のお話し。





危機回避のキス
(アルヴィンって、やっぱり背高いよねー。でもがっちりしてる。)
(そりゃ大剣を片手で使うからな。それなりに鍛えてんだよ。)
(…で、離してくれない?)
(却下。)


after...
アルヴィンでの初・拍手ゆめ
チャットで両手に華状態のネタでやっぱり片手で大剣振るってるから力はあるんだよ。
そこから一回ぎゅってされたら離れなくなりそうな妄想から。