OH,MY GOD!!


地獄の果てで。一緒に居られる嬉しさはあるけれど。
でも、その反面過剰なところもあるんだけど。

好き、という意識は変わらない。



「なぁ…水上。」
「ひゃうっ!ちょ…コクトー!」



唐突に後ろから抱きしめられ、くいっと背骨を曲げて距離が縮んだところで耳元で声を掛けられる。
思わず身体がびくりと震えて、振り向こうとしたが抱きしめられたままで動けない。

手袋越しに頬をぷにぷにと押したりむにっと摘まれたりして感触を遊ぶ。



「相変わらず柔らけぇよな。」
「ッ…!へ、変態…ッ!」



思わず口走った事で、コクトーの手がぴたりと止まる。
…あ、失言だ。と後悔したのは遅かった。



「そんなことを言う水上にはお仕置きが必要か?」
「ッ!!そ、そんな…こと、言って…!」



なんとか弁明しようとしたが、遅い。
くるりと身体を反転させられては、顎を掴まれ持ち上げられる。

菫色の隻眼が視線とぶつかって、イヤな予感が的中する。



「キスのひとつでも戴こうとするか。」
「ちょ、それ、だッ、…ん…!」



此処は地獄だというのに、それを感じさせないキスがぶつかる。
テンパる反面、こんなことして番人に殺されないかと冷や汗もの。
(いや、殺されたくないけどこの空気を何とかしてくれ!という願望はあるけれど。)



「ククッ…ご馳走様?」
「こ、この…!」

『おい、何やってんだァ?』



もうひとつの同じ声に思わず身体が固まる。
その声は私の後ろから聞こえて、正面の彼はニヤニヤと笑みを私の後ろに向けていた。



「そ、そそ…その声…は……。」



後ろを恐る恐る向けば、視界と共に思考停止。そりゃそうだ。
振り向いていたのは、もうひとりの、彼。



『何愉しいコトやってんだ?水上ちゃん?』
「な、これは…!コクトーが…勝手にやった、ことで…!」

「おいおい、勝手とは悲しいな?何だかんだ言っておきながら素直に受け入れてたじゃねぇか。」
「コクトーは黙ってて!」



あぁ、このサンドイッチ事件なんとかしてくれ。
私の身体じゃ身が持たないよ!



『折角だから、俺も混ぜろよ。なァ?』
「ちっ、見られちゃ仕方ねぇな。水上。諦めろ。」

「うわぁああ!!番人さーん!この空気壊して私が壊される!!」



高らかに叫び、虚無が続く。
果たして、彼女のささやかな願いは通じたのかは誰も知らない。

いや、三人だけ知っている。





OH,MY GOD!!
(神様居ないけど、しょうがないから朱蓮辺り助けて!!)
(おい、俺以外の男の名前を呼ぶのは関心しねぇな?)
(なら決まりだ。先ずは水上ちゃんを躾ける所からだな)
(逆効果だった…!)



***
相互記念の夢でした。