お茶酌みでも恋人でも




私は唯のいち生徒。そして学校側で言えば違反者。

それなのに、何故か生徒と学校の橋渡しである生徒会。
それもそのトップに気にいられているのかそうじゃないのか。

しかし、こうやって呼ばれているのだから嫌いってワケではないだろうけど。
逆に私はこの人が苦手だったりする。



「なぁ、なまえ。珈琲。」
「はいよ、って何で私がやんなきゃならないのよ…!」



そう。今は生徒会室に呼ばれて、何があるのかと思いきやこういう展開。
しかも今は私と彼だけで誰もいない。

生徒会は休みらしく、しかも今回は安形が見回りしなければならないようでそのために放課後は残っているのだ。
で。彼女はそんな男に付き合わされているわけである。



「そりゃ俺とお前しかいないからだろ?」
「そうじゃなくて!私は生徒会じゃないんです!する筋合いなんて…。」

「でも俺はお前の珈琲が飲みたい。」



ニィと爽やかに笑う彼。
きっとこの笑顔に宛てられたら女の子たちは惚れてしまうんじゃないかと考えた。

かぁっと顔を赤らめ、ぷるぷると手が震えた。



「わ、わ…。」
「?」

「私とアンタはカレカノかぁあああ!!!」



あぁもう恥ずかしい!!なんでこんな風にさらっと言えるのかこの変態は!
(いや、普段は変態じゃないんだけど、何故か私と絡むと大体変態化するよこの人!)



「いや、違うな。」
「?」



カレカノ、ではないと話し、真剣な瞳で覗きこんでくる。
あの頭の中に手を突っ込まれそうなあの眼は苦手。

ぐちゃぐちゃと掻き混ぜられそう。
反らそうと思っても、くいっと顎を掴まれて覗かれる。
(あぁ、呑まれそう…もうこうなったら、破れかぶれだ。)



「俺となまえは恋人…いや夫婦だ。」
「アンタが言っても説得力無いわ!というか、思いっきり嘘吐くんじゃないわ!!」



前言撤回。こいつは唯の変態だ!
真剣な目で覗きこまれて思わず飲み込まれそうだったけど、やっぱりこうだったよ!


拝啓。ご両親。
今はこうやってなんとかやってますけれど、毎回毎回変態に追われたりして色々大変です。
お茶酌み?カレカノ?恋人?いえそんなんじゃないです。

いえ、断じて違います






お茶酌みでも恋人でも
(籍も入れるし子供作ったら責任持つから安心して結婚しねぇ?)
(なにあり得ないこと発展させているんですか!)
(そうか?俺は本気だけどな?)