black×black

お早う御座います、または今日和今晩和。
只今、私は生死の境目にいます。



「‥ねぇ、怒ってる?」
「てめぇには何て見えるんだ?」
「えっと‥キレ寸前かと。」



実は、不意打ちなのですが。彼、ジンとキスをしたのです!
ただ、いつものキスではなく、不意打ちにこちらからのキスなのですが。

そしたら、顎を鷲掴みされ、しまいには見えてはいけない彼の‥‥。

愛用のベレッタの姿が。



「謝るからその物騒なの収めてくれない?」
「てめぇの何処が収める気になるんだ。」

「えっと‥‥ココ?」
「‥‥。」
「あわわっ、だ、だから謝りますから許してください‥っ!」



おふざけで頭を指したが、彼はその指で押さえた部分にベレッタを擦りつける。
あ、ゴリッて鳴ったよ。
ふざけたのは全身全霊で謝るが、あの黒い凶器を目の当たりにしてしまったら、その必死さは大いに増す。矢張り、世界を敵に回している組織だけあって 危険度は高い。そりゃもう遙かに。
「あああ、あの‥!お詫びしますからホントに‥!」
「‥‥。」
「ひぃっ!だから回さないで‥!銃口離して‥!」


頭にベレッタが突き刺さる。まさに、目の前で生死のカウントダウンが見える。
いや、とうの死んでしまった家族が目を閉じれば会えそう‥いやいや、マズい。



「うぅ‥っ‥。」
「何をする?」
「はい‥?」
「詫びだ、詫び。」



ぽかんとしてしまったが、元々引っかけたのは私なので。
改めて思い出せば恐る恐る言う。



「‥‥そうですね‥、特に指名がないので‥。」
「‥そうか。」



なんか、小さく呟いた後に見てはいけないものが見えたぞ‥?
絶対に企んでいる、鬼畜めいた、あの笑み。



「あ、あの‥?幹部さま‥?」
「てめぇは今夜俺に付き合え。命令だ。解ってるだろうな‥?」
「‥‥‥‥はい。」



命令に逆らえない、まさにこのことだろう。
元々こちらから仕掛けたのが原因なので文句も言えず。

滅多以上にやらないことは、やらない方が私は強く感じた。



black×black
(アナタへのちょっかいはひっくり返せば愛に似た何かなの)