貴方様限定
役に立つのなら、それでも構わない。
だって、アナタ様だからこそですから。
「え?これをやれ‥と?」
「出来るだろ?」
私に見せられたモノは一台のパソコン。
さしずめ、私に頼むことは侵入(ハッキング)、ウイルスなどの類だと思うが‥。
「うーん‥。無理じゃないですけど‥。でもこういうタイプって質が悪くて時間掛かりますよ?」
普通にハッキングやウイルスを作るのなら問題はない。
だが、今回指名されたのはセキュリティが厳重なFBIのページ。まだ開いてはないが、これにを偽りの情報を流せとのこと。
だが、セキュリティを潜り抜けるのは並の技術では無理だ。
それに、侵入されたと解り、発信源が解ってしまうのは言語道断。
闇に生きる人たちは逆にそれらを回避しつつ動けるハイクオリティな技術が求められる、
まぁ、私はこの技術を買われたからここに居るのだけど。
「構わねぇ。3時間以内に済ませろ。」
「‥‥あの、聞いてました?こんなデータベースって、侵入するのにどれだけ時間が、」
「‥‥。」
「はいはい、解りましたよ。ですから背中に当たってる物騒なのしまってくれない?」
全く、こう言うときは脅迫じみた依頼をする。
背中に当たるのは毎度おなじみのベレッタ。
命令違反してないのに、撃たれては笑えない。
確かに私はコレ以外に特化したものはないけど。
銃の扱いは並だし、取引とか連れられたことがない。どうせ足手まといだから、なんてのがオチだろうし。
物騒にこちらに向ける愛銃は、やっとのことで鞘に収めてくれると安堵の息を漏らす。
こんな‥まだ命令違反をするわけでもないのに命を奪われてしまっては洒落にならないからね。
「ま、出来るだけやってみますよ。
こういうタイプのは長時間も掛けられませんしね。」
ふぅ、と息を吐いてから甘いミルクが入った珈琲をくいっと飲む。
こういう頭を使う仕事には、砂糖を求めがたるのが世の常‥とも言い切れませんが。
「これでも、テメェの働きに目を置いてんだ。」
「‥‥ジン?」
「俺を裏切らせるな。來。」
そう言ったまま、スタスタと出て行ってしまった幹部さま。
内心、何があったかわからない。
でも‥これは‥。
イイ意味で解釈しちゃってもイイですよね?
貴方様限定
(その意味が果たして恋か否か何て知りませんが、好きなアナタ様のためなら!)