シルシの輝き
ヘッドのサイバディ・レシュバルが日死の巫女のサイバディ・メムナ目掛けて進む。
レシュバルのスターソード・ディアマンが日死の巫女のサイバディを切り裂くと、仮面が割れ、サイバディが消える。
眩い光と共に、零時間の空に浮かんでいた巫女の封印が変化し、零時間の空間を縛る鎖の様なものが現れる。
「表巫女の封印か…」
グラウクローネはニッと口端を吊り上げる。
「また1つ、近づいた」
「―諸君!我がスターソードが日死の巫女の封印を破り、綺羅星十字団を第3フェーズに導いた!」
「そして、今日というこの良き日に、タウバーンを破壊する!」
ヘッドが告げる。
「―アプリボワゼ!」
胸のシルシが光り、レシュバルの胸部に吸い込まれる。
「今光ったシルシ…本物…!?」
「お前だけが“銀河美少年”だと思うなよ」
タクトもアプリボワゼし、タウバーンが現れる。
「―ヘッドの“輝き”に劣れば、負けるぞ、ツナシ・タクト」
グラウクローネは腕を組む。
「本来、パイルはこう使う!」
レシュバルのパイルはバリアを張り、タウバーンのパイルを撃ち落とす。
「…」
―やはり、第3フェーズではヘッドの方が上なのか…。
レシュバルはタウ銀河ビームもかわし、タウバーンを追い詰める。
地面に横になるタウバーンの胸部をレシュバルの足が押さえつける。
「この程度か、タウバーン」
スターソードを振り上げると、眩い光を放つ。
「スターソードはドライバーのリビドーをエネルギーに変換した物だ。
第3フェーズに進んで本来の輝きを放つこの俺の剣の前では、リビドーの弱い戦士のシルシは力を失う」
「―君はどうかな。銀河美少年」
タウバーンのスターソードが消え、タウバーンの動きが止まる。
「―良い画だ」
ヘッドは足下のタウバーンを見下ろし、冷たく言い放つ。
「これで、終わりだ!」
だが、タウバーンの手が振り下ろされたディアマンを掴む。
「何…!」
レシュバルはタウバーンから距離を取る。
「何だと…!?」
「…!?」
グラウクローネも思わず目を瞠る。
タウバーンの形が変化し、赤い光を放つ。
「あれは…シルシか…!?」
「ツナシ、タクト…」
「―やりたい事とやるべき事が一致する時、世界の声が聞こえるっ!」
「こいつ…何を言ってる!」
「貴方には、わからないよっ!」
タウバーンの投げたスターソードがレシュバルの喉部に突き刺さる。
「くすくす…」
爆破するレシュバルを眺めながら、グラウクローネは笑い声をあげる。
「はは…あははははっ!」
「グラウクローネ…?」
「何…?」
スガタ達だけでなく綺羅星の団員達も怪訝そうにグラウクローネに目を向ける。
「―そうでないと面白くない」
消えかかる零時間の中、グラウクローネは笑みを浮かべ呟く。
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