夜空に瞬くのは君の心
なまえは1人夜の浜辺を歩く。
「…」
「―俺は時々、君が何を考えているかわからなくなる時があるよ」
なまえはくす…と小さく笑う。
「何それ…もしかして、タクト君を家に泊めた事言ってるの?」
ヘッドはポケットに手を入れ、さぁ、どうかな?と僅かに笑みを浮かべて言う。
2人は特に会話も無く浜辺を歩く。
「―君の心は、まるで星だね。なまえ」
「…は?」
ふと足を止め、唐突にそう呟いたヘッドになまえは僅かに目を丸くした。
「こんなに近くに見えるのに、どうやっても掴めなくて、酷くもどかしい…」
星空を見上げるヘッドの表情が僅かに歪む。
「…」
なまえは何も言わず、ヘッドの手を取る。
「どうしたの?今日は…―」
なまえはそう呟いて僅かに目を伏せる。
「…―なまえ…」
ヘッドは繋いだ手を解くと、なまえの両頬に手を伸ばす。
「ヘッド…?」
「星空を駆けて行く流れ星を掴まえておくには、どうしたらいいんだろうね…」
ヘッドが僅かに屈むと共に、月明かりに照らされて2つの影が重なる。
ほんの一瞬触れた唇が離れても、なまえは蜂蜜色の瞳を丸くして固まっている。
ヘッドはくす…と小さく声を漏らす。
「な…何でいきなりするかな…」
「いきなりじゃなかったら良いの?」
「それは…そうでもないけど…」
何とも言えない表情でぷいっと顔を逸らすなまえに目を細める。
―…俺には、こんなずるい方法しか思い付かないな。
宥める様になまえの頭を撫でてから、ヘッドはもう遅いから送るよ、と言う。
「…―」
数歩前を歩くヘッドの背を見つめ、なまえは風にかき消されてしまいそうな程小さな声で何かを呟く。
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