雲の切れ間

「―ミヤビ・レイジは戦列に戻った様です」


大きなスクリーンに、ヘッドの写真が映し出される。

「皆水の巫女、アゲマキ・ワコ」

「ザメクのドライバー、シンドウ・スガタ」

「そして、彼がタウバーン、ツナシ・タクトです」

写真が切り替わり、ワコ、スガタ、タクトの写真が映し出される。

「最後に、最近になって数十年ぶりに存在が確認されたマイアンのドライバー、マナセ、いえ、シンドウ・なまえ」

スクリーンに映し出されたのは、なまえの写真だった。

「数十年ぶり、か。此処まで無事に逃げ延びた彼女はまさに、“選ばれし者”に相応しい」

進行をしていたミレーヌも頷く。

「彼等も、サイバディの存在については不用意に一般人に話したりはしていないようです」

「元々、シンドウ家や巫女の家系は島に伝わる遺跡の力の秘匿を義務付けられていたようです」

「―最早、機密保持など無意味だ。程無く、サイバディの存在は全世界が知る事になる」

「はい」

「それにしても、今その場にいる当事者の彼等は何とも眩しいな」

「生きる力に満ち溢れている―」

写真を眺め、老人は更に笑みを深め、この場にいない人物に問いかける。

              . .
「君もそうは思わんかね?“ノイ”―」

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