特別な日曜日

「―そういえば、2人はもう決めた?」


「「何を?」」

不意に尋ねたなまえの言葉にタクトとスガタは同時に聞き返す。

「ワコのプレゼント。今度の日曜日って、ワコの誕生日だよ?」

「え!?そうなの!?」

「あれ…タクト君、聞いてなかった?」

「初耳デス…」

「プレゼントか…なまえは?何あげるか決めた?」

「勿論」

「うーん…プレゼント…プレゼント…どんなのが良いのかなぁ…」

なかなか決まらない2人になまえは小さく笑う。

「決めきれないんだったら、料理は?」

「へ?」

「カレーとかだったら簡単だし、食べ物だったら確実にワコは喜ぶと思うし」

「カレーか…良いかもしれないな。タクト」

「あぁ!」

「決まりだね」


「―ホントごめんっ!」

「良いよ。気にしないで。大体私、ルリに言われるまで誕生日なの忘れてたし」

顔の前で両手を合わせて謝るなまえに、ワコは小さく笑う。

「あっ、でもプレゼントはちゃんと用意したからね!」

「プレゼント?」

なまえは小さな箱を渡す。

「何何?」

箱の中身は小さなオルゴールだった。

「綺麗…これ、オルゴールだよね?開けて良い?」

「勿論」

蓋を開けると、聞き覚えのある旋律が流れ出す。

「なまえ…この曲…」

ワコは驚いたようになまえを見る。

「ワコの曲だよ。気に入ってくれましたでしょーか?」

「っ…うんっ。嬉しい。ありがとう。大切にするね!」

ワコは大切そうにオルゴールを箱にしまう。

「良かった良かった」

「ありがとう。凄く素敵なプレゼントだよ」

「去年の手作り巨大ケーキよりも?」

なまえは悪戯っぽい笑みを浮かべる。

「あ、あれはあれ…これはこれっ!」

「くすくす…ワコが喜んでくれて良かったよ」


「―ワコ」

「ん?何?」

「少し早いけど、誕生日おめでと」

「うんっ。ありがと、なまえ」

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