支配者たる資格

金山廃坑跡の地下―そこでは秘密結社・綺羅星十字団の団員が一堂に会した総会が開かれていた。

「綺羅星ぃ十字団、第2隊バニシングエージ代表・ヘッドォ!」

「綺羅星ぃ十字団、第3隊・ブーゲンビリア代表・イヴローニュ!」

「綺羅星ぃ十字団、第4隊・おとな銀行代表・頭取ぃ!」

「綺羅星ぃ十字団、第5隊・フィラメント代表・スカーレットキス!」

「綺羅星ぃ十字団、第6隊・科学ギルド代表・プロフェッサーグリーン!」

星型の机に各隊の代表が着席し、議長が名前を呼み上げる。


「これより、綺羅星ぃ十字団総会を始めます!」

わき上がる歓声をヘッドが両手で制す。

「昨日、俺達は気多の巫女の封印を解き、第2フェーズへ進んだ!ついに俺達は電気棺を使ってサイバディを動かせるようになった!」

再び上がった歓声を制す。

「だが諸君、俺達のその喜びの日は同時にまた新たな試練の始まりともなった!」

「銀河美少年…」

頭取がポツリと声を漏らす。

「あれは本物なのか?」

イヴローニュが問う。

「現実にサイバディに乗り込んでいた。何故第3フェーズなのか―」

グリーンが言う。

「そしてあの見知らぬサイバディが同志のサイバディを破壊した!」

スカーレットキスの言葉にブーイングの嵐が起こる。

「けれど、フィラメントの勝手な行動も問題です。皆水の巫女の封印解除はまだ先の筈だった」

「暴走するメンバーを抱えて申し訳なく思っている」

「…白々しい」

「スカーレットキスの、いや、フィラメント自体の責任を問うべきでは?」

「誰が問うの?」

頭取の言葉にスカーレットキスは余裕の笑みを浮かべる。

「今はヘッドが指揮を執ってるけど、彼は支配者じゃない」

「勿論そうだ。だが、いずれにしろリーダーは必要だ」

黙って聞いていたヘッドが口を開く。


「そこで今宵の提案だが」

「どうだろう?我らにとって敵性サイバディなど許せぬ存在。あの不愉快なタウバーンを破壊した者が取りあえずリーダーとなり、“旅立ちの日”まで指揮を執る、というのは?」

各代表達は口ぐちに「異議なし」と言う。


「我らに栄光を!そして銀河美少年に破滅を!」

ヘッドは目許に手を翳す。

「綺羅星!」

「「「綺羅星!」」」

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