誰かの願いが叶う時
グラウクロ-ネはシンパシーを見上げる。
「…」
―…綺羅星にある最後の戦士のサイバディ。つまり―。
「…これが、タウバーンとの最後の戦いになる」
「―漸く手に入れた。新しい俺のサイバディだ」
グラウクローネはスッと腕を伸ばし、ヘッドの胸元に指先を触れる。
グラウクローネの指先が触れると同時に、シルシが淡い光を放つ。
「新しいシルシ」
「あぁ」
ヘッドは口端を吊り上げる。
「これで、最後の祭が始められる。漸く」
「…長かった…」
「―全てが終われば、君は俺だけのものになる」
ヘッドの言葉に、グラウクロ-ネは仮面の奥で僅かに悲しげな色の混じった笑みを浮かべる。
「傲慢ね」
「ふっ…そうだな。けど、叶えてくれるんだろう?グラウクローネ」
「全てが終わったら、私の“永遠”は貴方に…」
ヘッドはグラウクローネを引き寄せると、唇を重ねる。
「…」
―やっぱり君は、遠い銀河に夢を見る“少年”だ…トキオ。
グラウクローネはゆっくりと目を閉じる。
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