スターソード

景色が止まり、零時間が始まる。

「挑戦を受けて貰おう!」

「あのサイバディ…バンカーか?」

グラウクローネは驚くと同時に、何処か馬鹿にした様な笑みを浮かべる。

「…電気棺に乗って戦うのね。彼」
わざわざ使わなくても良いでしょうに。

「(昼間は不完全燃焼だったけど、夜はどうかしら―)…今度は本気を見せて貰いましょうか。ツナシ・タクト」

アプリボワゼの声と共に空間が割れ、タウバーンが現れる。

「スターソード・アメティスト!」

ツァディクトの手に光の剣が現れる。

タウバーンの胸の球体に手を当てる。

「(あの動作は―)まさか…」

「スターソード・エルロード!」

「スターソード…」

「あいつもスターソードを持っていたのか…」

「11本目という訳ね」

バンカーと銀河美少年の激しい切り合いが始まる。

―まさに昼間の再戦ってとこね。

「突きもあるのかよ!」

「本気だからね!」

バンカーの素早い突きに手も足も出ない様だった。

「やはり、本気で剣を振るうバンカーにはそう簡単にはいかないか」

剣に弾き飛ばされたタウバーンは地面に横たわる。

「タウバーン…詰まらない男かな…」

頭取が何処か落胆した様に言う。

「ダメだ…やっぱやり難い…」

再び胸の球体に手を当てる。

「あの男…」

グラウクローネは仮面の奥で目を瞠る。

「スターソード・サフィール!」

「12本目のスターソード…!」

「二刀流?」

二刀に変わってから、タウバーンの動きは先程よりも格段に良くなっていた。

「得手は二刀流か。これまで動きが悪かったのはそのせい?」

「でしょうね…」―昼間の違和感はこれか…。


「銀河を満たせ!タウの輝き!」

「豪快!銀河十文字切り!」

切られたツァディクトは破壊し、消える。

「…今夜もこちらの敗北(まけ)」

だが、言葉とは裏腹に、彼女からは悔しさ等は微塵も感じられない。

「スターソードを持っている上に二刀流、か…面白い」

銀河美少年…いや、ツナシ・タクト。

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