イカ刺しサムの物語

「―チャンスを逃すな!」


「少女はそう思ったの。何としてもイカ大王を倒して銀河の世界に旅立てる船を貰うのだ!」

「そこでサムは手にした銛(もり)でイカ大王を突き刺す訓練を始めた。イカ大王と戦うその日に備えて―」

気多の巫女は鎖を振りまわす。

「良いねぇ。努力の無い勝利など詰まらない…」

「イカ刺しサムの名は、程なく国中に広まった」

「イカ刺しサム。カッコいいなぁ…」

「少女はそんなサムの帰りをいつも海辺の小屋で待っていた」

鎖が気多の巫女の身体に巻きつく。

「あれ…?2人はもう一緒に暮らしてるの?」

「当たり前じゃない!お盛んな年頃の少年少女よ!」

気多の巫女は当然の様に言う。

「魚の惑星は、進んでるんだね…」



「そして、2人は秘密を持った…」

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