危険の先に見(まみ)える
「また地震…」
程無くして地震が治まると気多島の方に目を向け、なまえは目を細める。
『その力と地震の関係を奴等は知らないのかもしれない』
先程のスガタの言葉を思い出す。
「…」
―オカモト・ミドリがプロフェッサーグリーンと見て間違いないだろう。
だがグリーン程の科学者がそんな事を知らずに第1フェーズを使っている筈は無い。
だとしたら…。
「意図的、か」
―この島を危険に晒してでも、何か望む物があるんだね…。
なまえは口端を上げる。
「嫌いじゃないよ。そういう人間…」
なまえは笑いながら呟く。
「本当に望む物の為には、どんな危険も冒す価値がある…」
先程よりも歩く速さが遅くなる。
「そこまでする彼女の“望み”は何なんだろう…?」
空はオレンジと紺のグラデーションを描いていた。
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