弱点
「―科学ギルドが何やら独自に研究を進めていたようだけど、どうやら完成したみたいだ」
ヘッドはグラウクローネを振りかえらずに言う。
「綺羅星の科学技術の向上は俺達にとっても喜ばしい事だ」
「そうね…」
グラウクローネは小さく笑い、人形のままのサイバディを見上げる。
その瞬間景色が止まり、2人は球体に包まれる。
「始まったな」
ヘッドが言う。
綺羅星の面々と共にタクトとワコが現れる。
「―科学ギルドの研究の成果…どれ程のものか」
期待してるわ、グリーン。
2人も他のメンバーと同じく、観戦する。
タウバーンが現れ、戦闘が始まる。
タクトはスターソード・エムロードとサフィールを手に地面を蹴ると、頭上からヨドックに切り掛かる。
グリーンはヨドックの腕部のプレートを丸め、攻撃を防ぐ。
「(やはり、二刀流だと動きが良いわね)」
ヨドックの動きが格段に良くなる。
「見える!見えるぞ!」
ヨドックはタウバーンの攻撃をことごとくかわしていく。
「予見(プレコグ)能力…?」
「あれが科学ギルドの研究成果か」
ヘッドは面白そうに口端を上げる。
「これなら勝てるかもしれないな―銀河美少年に」
起き上がったタウバーンがスターソードを構えるが、先程までと違い、ヨドックは何故か攻撃をする気配も避ける気配も無い。
「何だ…?」
―ヨドックの動きが…避けないつもりか?
「豪快!銀河十文字切り!」
ヨドックはそのまま破壊された。
「何だ…?何だ?」
留めを刺したタクトですら相手の無抵抗さに戸惑っている様だった。
「…」
「良くも悪くも、彼女は最初から最後まで欲望に忠実な人間だったという事か…」
グラウクローネの隣で、ヘッドはやれやれと肩をすくめる。
前へ|次へ
戻る