視線

「―朝からやけにご機嫌じゃん。うちのNo.2」


手摺に凭れて下を見ていた眼鏡をかけた青年―リョウ・ギンタが呟く。
その視線の先にはなまえ達の姿があった。

「シンドウ・スガタと仲直りでもしたんだろ。表のあいつはそーいうトコ分かり易いからな」

隣で手摺に背を向けて凭れていたツキヒコが言う。

「仲直り?なまえの奴、シンドウ・スガタと喧嘩してたのか?」

「らしいぜ?」

「ツナシ・タクト、か」

「…」

「案外あいつ絆されて銀河美少年について抜けるとか言うかもな」


「…させるかよ」

「ツキヒコ?」

「俺達の計画は止まらない。そして、その計画にはあいつの力も必要なんだからな」

「計画に必要だからねぇ―」

にやにやと笑みを浮かべるギンタにツキヒコは怪訝そうな顔をする。

「…何だよ。その顔」

「いやぁ?ホントはあいつの事が好きだから抜けて欲しくないって素直に言えば良いのに、とか思っただけだけど?」

「…誰がンな事言ったんだよ。勘違いすんな」

「隠してるつもりかよ。お前見てたらバレバレだって。タケオだって気付いてると思うぜ?」

「ちっ…」

ツキヒコはギンタから顔を逸らすと、あからさまに嫌そうな顔をした。

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