不思議な少女

「―ねぇ、ヨウ・ミズノって子、知ってる?」


放課後、ふとタクトが思いだした様にルリとなまえに尋ねる。

「2組のミズノちゃん?」

「双子の?」

「タクト君知らなかったの?我が学園きっての不思議ちゃんよ」

「不思議ちゃん?」

「双子のお姉さんのマリノちゃんは天才スポーツ少女で人気者なんだけど、妹のミズノちゃんは魔女っ子ミズノって呼ばれてるの」

「不思議ちゃんで魔女っ子ねぇ」

「そう。鳥と話せたり、魔法の呪文を教えてくれたりもするの。私も中等部の時呪文を教えて貰った事あるよ」

ルリはどんな呪文だったかな…?と頭を捻る。

「へぇ。変わった子だね」

「おぬしがそれを言うか」

ルリはなまえの頭にチョップをくらわせる。

「いたっ…何でか」

なまえは頭を擦りながらルリを見上げる。

「なまえちゃんも充分不思議ちゃんだと思うけど。よくエスパーみたいな事言うし」

タクトもあはは、と笑う。

「けど、ミズノちゃんって凄い子なんだ?」

「確かに…ある意味では凄い子よね」

ルリとなまえはにや〜と笑みを浮かべる。

「あれ?タクト君、惚れたぁ?」

「好きになっちゃった〜?」

「誰に惚れたの?」

「お。ライバル登場!」

「何それ…」

「秘密でごんす。ね?なまえ」

「おう」

「あら怪しい。タクト君、部活行くでしょ?」

「うん」

そう言うとタクトとワコはスガタと部活へと向かう。

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