綺羅星十字団の新代表
「―綺羅星ぃ十字団総会を始める!」
第2隊バニシングエージに代表席にはヘッドではなく、扇子を手にした見慣れない少女の姿があった。
「バニシングエージ新代表マンティコール!」
少女は声をあげると、扇子を開く。
「…マンティコール?聞いてないけど」
スカーレットキスが言う。
「言って無いもん」
その物言い周囲からどよめきが起こる。
「ヘッドはどうしたァ!」
スカーレットキスは苛立たしげに議長に言う。
「しばらく休養するそうだ。その間、バニシングエージの代表はこのマンティコールが代行を務める」
スカーレットは舌打ちをする。
「バニシングエージはそれで良いのか?」
イヴローニュが言う。
「ヘッドの決めた事ですからぁ。そして私は綺羅星の新しいリーダーでもあるんだよぉ!」
「お前が綺羅星十字団のリーダー!?何で!」
「それは!」
マンティコールは机に片足を乗せ、見せつける様に腕を上げる。
「私がこの島に仕掛けた核爆弾のスイッチを此処に持っているからなのです!」
再びどよめきが起こる。
「ぐぐぐぐ…なーんちゃって。うっそーん」
パッと拳を開くと、紙吹雪が舞う。
「うざいんだけど」
「因みにシンドウ・スガタにラブラブで戦いよりも彼を支配する事に夢中になったのがこの間のスカーレットキスの敗因だと思います!」
「取りあえずコイツ殺していい!?」
「いやん。暴力反対」
「―彼女はサイバディ・アインゴットのスタードライバーだ」
グリーンが言う。
アインゴット―発見当初からザメクの手に握り潰された謎の多いサイバディだ。
「まさか、壊れたサイバディの復元が…」
「可能になったという事!?」
グリーンは口端をあげる。
「あぁ。漸くオリハルコンの蘇生方程式を解いた。数週間後には破壊されたサイバディの復元が可能になる予定だ」
「既にアインゴットの再生計画は始まっている。アインゴットの眼を使えば、その探知能力で日死の巫女を探し出す事が出来る―」
「つまり、我らのサイバディを第3フェーズに進化させる事が出来る」
議長が言う。
「ヘッドが言ってました。どうせ第3フェーズにレベルアップするまでタウバーンには勝てないのだから、戦っても無駄だって」
「休む理由がそれなのか?」
イヴローニュが呆れた様に言う。
「タウバーンを倒した者がリーダーなのでしょう?だったら、日死の巫女を見つけて第3フェーズに進化させるこの私こそがリーダーって事ですよね?」
「そのようなルールの拡大解釈は認めない!あくまでタウバーンを直接倒した者がリーダーです」
頭取が即座に反論する。
その後も小馬鹿にした様なマンティコールの態度に各代表はうんざりした様な様子を見せながら閉会した。
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