指先の温もり
「飼うならまず名前を付けないとな」
スガタが言う。
「「「名前…」」」
4人はうーん…と頭を捻らせる。
「…“ノイ”…」
なまえがポツリと呟く。
「ノイか。良いんじゃないか。その名前」
スガタの言葉にワコやタクト達も頷く。
「決まりですね」
「んじゃ、君の名前はノイだよ」
「良かったね、ノイ!」
ミズノは嬉しそうにノイを撫でる。
「わんっ」
「なまえちゃん、また遊びに来ても良い?」
「良いよ。その方がこの子も喜ぶと思うし」
「ありがとう!なまえちゃん!」
なまえは驚いた様に目を丸くした。
「―うん」
僅かに笑みを浮かべる。
「…」
―何であの時ミズノちゃんにありがとうって言われてびっくりしたんだろ…。
夜―自室のベットの上でなまえはふと思った。
―何でだ…??
「わんっ」
「ぅおォっ…!?」
なまえは思わず飛び退く。
「くぅーん…」
ノイはなまえを見上げて寂しそうに鳴く。
「あぁ…ごめんね…君の事が嫌いなわけじゃいんだ…」
そう言うと恐る恐る手を伸ばす。
舌が触れた瞬間びくっと震えたが、何とか堪える。
ノイはぺろぺろとなまえの指を舐める。
そっと頭や背を撫でる。
ノイは撫でられるのが気持ち良いのかベッドにごろんと横になっている。
「慣れるまでは、許してね…ノイ」
翌日、なまえのベッドの隣りにノイの寝床が作られたのはまた別の話。
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