対照的な君達

「なまえちゃーん!」


教室に戻る途中に声をかけられ、足を止める。
隣の教室から顔を出したのはミズノだった。
隣にいるのは姉のマリノだ。

「ミズノちゃん」

「ノイは元気?」

「元気だよ。ミズノちゃんに会いたがってると思うから、またいつでも遊びに来てね」

「うんっ!」

「あー!タクト君っ!」

「へ…」

ミズノはタクトを追いかけて走って行った。


「マリノちゃんもタクト君が好きなんだ?」

マリノはぽっと頬を染める。

「え…や。私は…え。“も”って?」

「ミズノちゃんも好きなんでしょ?タクト君の事。いつも目ハートになってるし、よく話してくれるし」

「あ…あぁ…そういう事…」

「良いよね…双子って―」

「え…?」

独り言のように呟かれた言葉に、マリノは僅かに首を傾げる。

「ううん。またね。マリノちゃん」

「うん…またね」


「君達が少しだけ羨ましい…」

なまえは誰にも聞こえない程の小さな声で呟いた。

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