指間から覗く銀河
「…サイバディの復元の準備が整った」
「そうか…プロフェッサーグリーンは頑張ってくれたんだ」
グラウクローネの言葉に、ヘッドは目を閉じる。
すっかり冷たくなった風が2人の髪を撫でる。
「まぁ…彼女が頑張らなくても、君の力を使えば、全てのサイバディを一瞬で復元する事が出来たのにね」
ヘッド目を開け、ふふっ…と小さく笑う。
「…何かを得る為には、何かを捨てなければならない」
グラウクローネは静かに言う。
「そうだね…だからこそ人は迷い、苦しみ、そして選択しなければならない…」
「…」
「そして、君はその末に選択した。だからこうして此処にいる」
ヘッドは夜空に手を翳し、少し目を細める。
「…ねぇ、グラウクローネ。思わないか?」
「何を…?」
「…望む物が全て手に入る世界は、俺達にとって、あるいは退屈で、輝きの欠けた世界なのかも知れないな…」
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