与えられた選択肢

「あんな事をおっしゃったのは、同情ですか?」


背後から現れたリンは静かに問う。

「さぁ…私にもよくわかんないや」

なまえはリンを振り返って苦笑を漏らす。

「けど、どっち道彼女は選択しなければならなかった…」
―でなければ、望む道は開けない。

「そうですね…」

リンは静かに頷く。

「…全ては彼女次第。私達はそれを見てるだけ」

「選択肢ってのは、案外少ないもんだねぇ…」

「でも、貴女はその1つを選びとった―」

「うん…」

なまえは小さく頷く。

「この選択が間違っていたのか、正解だったのか、今もまだわからない…けど、これが、私に出来る1番の選択だったって、信じてる…」

リンはなまえの手を取る。

「…貴女の信じるものを、私も信じます」

「君は優しいね、リン…」


―私とは大違いだ…。

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