森の中で b
H.「そうでしたか……。しかし、やはり今回のあなた方の働きぶりは見事であった事に変わりはありません。ご苦労様でした。褒美は、必ず贈らせて頂きます」
「そんな……、ありがとうございます。ムンナ達や他の仲間にも、伝えておきます。きっと、喜ぶことでしょう」
「いえ。私はあなた方の頂点に立つ身として、こうして協力して頂いている身。感謝する気持ちを忘れ、強権を振るう野蛮な者にはなりたくありません」
「ゼルネアス様……。大丈夫でございます。ゼルネアス様がその様な方でない事は、ワタクシ等もよく理解しているつもりです。どうか次なる永き眠りまで、この森を治め、皆をお守りください」
「……ありがとうございます。エル。皆の力あってこその、私の存在理由なのです。これからもよろしくお願いしますね」
「はい。もちろんでございます」
「しかしですよ、エル」
「え?」
「あの約束は、守って頂きます。覚えていらっしゃいますか?」
「……。はい」
「……貴方がこの事について存分に嫌がっている事は分かりましたが、これは決定事項です。行って頂けますね? エル」
「……はい。かしこまりました」
「ありがとうございます。……大丈夫ですよ。人間の町へ行くとはいえ、貴方に実際に接触して頂くのは人間では無くポケモンです」
「……え?」
「貴方に会って頂くのは、かつてこの森に住んでいた我々の仲間、アニィです。今はマーシュというトレーナーの元で暮らしている、ニンフィアですよ」
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