Home > Text > Series1 > List > Page 巻き込まれ系男子【ルームシェア編】 カミングアウトは突然に [4/6] 真尋と向坂 風呂から上がり、取りあえずはLINEを確認してから運営サイト『娘々(にゃんにゃん)男子』にログインした。 サイト名があれで残念だけど、腐男子であっても乙女脳は持ってないから仕方がない。 パソコンは家族で共有している一台しかなくて、俺はもっぱらスマホで全てを済ませている。 「メイン連載も完結したし、何か新しいの連載したいなあ……」 実は、完結した小説は読み切り長編で、真尋と向坂がくっつくまでをモチーフにさせてもらっていた。 「やっぱ続編かな。両思いになった二人の大学生編」 高校の卒業式も無事に終わり、この春からは、俺と千春、それに真尋カップルも都内の同じ大学に進学することが決まっている。 都内と言っても通学に二時間近くかかるから、目下、一人暮らしをするためのアパートを物色中だ。 ちなみに初めての一人暮らし。 この機会に、千春とは一緒に住みたいねって話してるんだけど。 ふと、真尋たちはどうするのかが気になった。 真尋とは家が近いから、LINEや電話番号、メアドも交換していない。 真尋が高校のサッカー部を引退した夏、真尋は引退前の怪我がもとでサッカー自体をやめてしまった。 サッカーをやめたことで初めて、普通の学生らしく自由を満喫している真尋は、一足先に上京してきた向坂と毎日あちこち出歩いている。 そんなこともあって、最近は全然話もしていないのだ。 「この機会にいろいろ聞いとこうかな」 向坂とは向坂がこっちに来た時に真尋から紹介された。 初めて向坂を見た時は、モロ優等生の受けキャラで興奮したっけ。 真尋と違って無口な向坂とは、そんなに話してはないけどそれなりに上手くやっている。 一度、四人でカラオケに行った時は、千春が興奮して大変だった。 真尋は千春にも俺の恋人だと向坂を紹介してくれて、なんかそれってすごく嬉しかったな。 ちなみに俺と千春は文学部で、真尋と向坂がスポーツ科学部とキャンパスは同じだけど、結構離れていたりする。 同じ大学でも一緒になることはあまりなさそうで、少し残念なんだけど。 物件を一つに絞り、明日にでも千春と契約して来よう。 布団に俯せて寝入ろうとしたその時、 「電話か……ん?」 知らない番号から電話がかかって来た。 * 前へ | 次へ # 6/8ページ ↑Back |