6:最後に字余り


やっぱり私には無理なんだ。
数時間前まで抱いていた希望なんてものは雪の結晶より軽く、すぐに溶けて蒸発してしまう。

空気がなどを通る歪な音は、呼吸音とも捉えることができる。

「」

「あ……うぁ……」

死にたくない。でも、死にたい。お願いだから目覚めないで。

血が流れていく感覚に沈み込んで私は死んだ。


___


目覚めれば……ここはどこだろうか。

今現在、自身の身に市の危険が迫っていないことを確認するため上半身を持ち上げる。広い部屋の、また布団の上だ。死ぬことはないだろう。多分、寝ている状態もしくは気絶していた状態のどちらからかの覚醒するタイミングに巻き戻っている。

「どうしてこうなった」

布団に倒れこんで目を閉じた。

なんてこった。本当に、死んだら生き返ってるじゃないか。こんなことある?いや、ない。

「なづみさん、明日は祝言の日ですからね」
「お母様、もう一度だけ庭の桜を見ておきたいです。最後のわがままを聞いていただけないでしょうか」
「……分かりました。」

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