601→650
○腕を伸ばし肩に触れると、その細さが理解できた
○今だけは彼の残像を愛して
○一本の酒でいつまでも酔ってはいられない
○明日からいない人
○それを守るなら愛さなくちゃならない
○その違和感に馴らされて
○そして鳥籠の扉を開け放つ
○同じ目標、違う道筋
○「この家に残っているのは、世に捨てられたか捨てられることを望んだ者だけです」
○誰かから叱られるのを待っているだけの子供

○「験を担ぐのは勝手だが夢の実現のために一番にすべきことは努力なのでは……」
○経験になった、と嘘でもいいから笑いたい
○愛しさと疎ましさを同時に抱えてしまうだけ
○過去を着た仮初の人
○孤独の影の背が伸びるのは、貴方が遠くに居るから
○いつか、ありがとうを忘れて
○新しい恋人たちのように手を繋いでみせた
○延々と続く旅に華があればと花を手折り、いくつも枯らした
○嘘の味が忘れられない。何度も舌に乗せてしまう。
○果てのない空に、昔あった風を夢見た

○その形骸さえ愛しく、されどこれは別れであり
○この世こそ地獄なのだと考えたことはあるだろうか
○涙を流した少年の背後で、澄んだ青空が広がっていた
○細胞レベルのロール・プレイング
○だってスーツを着たって中身は同じで
○永久の手
○白紙に落ちる涙が事実を晒した
○視界の端で男が下劣な舌を出した
○盗む風笑う草叩く土(そんなものはない)
○花の咲く早さで

○感情を履き潰せ
○思い出は、永遠の悲しみとともに
○希望を吐くならそれらしく
○私はあの時のように、大きく笑ってみせる。彼はそれに舌打ちで答えた。
○「惜しむらくは、もう二度と剣を合わせられぬことか。お主と出会って数十年経ったが、会話など一度もしていないな。剣を合わせることが会話のようなものか。それ以外は、互いに何も知らぬ」
○少女座礁
○そんなことをしていると、鈴虫が二・三回鳴いてまた静かになった。
○それを奇跡と呼ぶのは躊躇する
○人は仕方なく行動する。人を愛すること、働くこと、生きること。生まれてしまえば、みんな仕方ない。
○大切なごみ箱。幼いころの思い出と希望をしまい込んだ小さな箱。

○また、叶わなくていい恋をする
○世の中には認めなきゃならないものがあるのさ。どんな痛みを伴ったとしても。
○こんなに何もかもはきらきらしていたのか、ぼくは見逃していたのだろうか?
○さっさと理想を見つけだして眠ろう
○昨夜きつく結んだ手が指の内側をかすって離れていった
○友人か恋人か、あるいは罪人
○こいつが懐かしい名前だねと言うときは大概覚えていないのだ
○せめて目を閉じる間は祝福を
○「同情を売り買いするつもりはない」「最初はそれでいいと思いませんか。私たちはまだこうして温かい」
○だけど紺色の空に上がった魂はまるで星のようだった。


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