NOTEBOOK

みかりく

2019.12.12

宝石の様にキラキラと輝くクリスタルチャームが彩られたケースをコロコロと人差し指で転がす。嵐からオススメを受けたので買ってみたのはいいが、可愛さ故の勿体無さも多少あり、なかなか使えずにいた。見ているだけでも飽きないのではあるのだが。
「りくちゃんのそれ、かわいいなぁ」
余った布の切れ端を掻き集め、隣でチクチクと針を進めていたみかの視線がりくの手元へと向けられる。
「中はピンク色だよ」
「ええやん〜!りくちゃん似合うと思うわぁ」
みかの一言に蓋を開け、リップバームに人差し指をつけると、ほんのりピンクに色づく指先。そのまま伸ばした手は吸い寄せられるかのようにみかの下唇にぴたりと触れた。
「へ?」
淡いピンクに染まる唇に思わず笑みが浮かぶ。
「かわいいね、みか」