クチナシズム 05
(タカトオ)「何故、私の正体が分かったんです?」
あぁ、そっちか!良かった。これなら答えられる。
「う〜ん、単純に言って、ゴムマスクを被ってるの見て、魔術列車の時の都津根毬夫を思い出したからだよ」
実際に私が見た訳ではないが、オーナーがそう証言してたのを思い出したのだ。
同じ様にスッポリとゴムマスクを被った人なんて、早々居ないんじゃないかと思って。
(…あ、後、頭の撫で方が、なんとなくそうっぽかったってのも、あるんだけど、言うの小っ恥ずかしいから、黙秘!←)
(タカトオ)「えぇ、其れは今日、私の事を【都津根先生】と呼んだ事で分かりました。ですが…本当に其れだけですか?」
其れだけの予測で変装を見破られたのは、あまり納得が行かないと言う様に、何かを探る様な視線で##NAME1##を見据える高遠。
名探偵や警察等の人達には全く気付かれなかった、気付かれる要素も、況してや失態もして居ないと云うのに…、完璧とも言えるものだったと云うのに…。
たった1人、何もかも平凡中(実際には平凡以下)の超凡人の素人、一般人に、正体を見抜かれた。ただ、ゴムマスクが被って居たと云う理由だけで。
都津根毬夫の変装を知って居る名探偵も警察も、ゴムマスクを見ただけでは気付かなかった。只の教師だとしか思わずに、気にも留めなかったと云うのに…。
なのに、##NAME1##は其の共通点だけで、只の予測ではなく確信に近い答えを得た。見い出したと云う。…天才でプロの高遠が納得行く筈がない。其の事は、##NAME1##にも理解が出来た。
「う〜ん…其れ以外って言うなら、多分、皆に有った目隠しが、私にはなかったって事かなぁ??」
(タカトオ)「目隠し?」
「ほら、高さんも言ってたでしょ?≪私に対する大きな危機感ばかりを意識し過ぎて、物事が見えてない≫って」
其の例えを、目隠しをされて居る状態だと##NAME1##は表現する。
(タカトオ)「ほぅ。…では何故、##NAME1##さんには目隠しが掛からなかったんでしょうか?」
「…………。」
目隠しが掛からなかった理由…其れは、明確に的確にはっきりと、##NAME1##の中では分かって居た。其れに沿って言うならば…
(タカトオ)「##NAME1##さん?」
「…………Σ(´Д`*;)?!」
…ぇ?コレ、言わなきゃ駄目?恥ずかしいんだけど、すっごく恥ずかしいんだけど!!さっきの小っ恥ずかしさの2乗くらい!
(タカトオ)「…教えて下さいませんか?」
##NAME1##の表情が変わった事に対し、此の質問の答えがしっかりとしてい居て、有る事を読み取った高遠は、##NAME1##に言う様に促(ウナガ)す。
きっと言わなければ、ずっと言う様に催促され続けるだろう。元々、##NAME1##は押しに弱い方だ。(頼まれたら中々断れない。親しい人からなら尚の事。)
しかも高遠の様に柔らかな物腰の促され方が1番困る。厄介だ。(そーゆー強(シタタ)かな押しのやり方が最も抵抗出来ない##NAME1##ちゃんなのです。←御気の毒様)
「そ、の…意識してなかった、から??」
高さんの脅威なんて意識してなかった…のだと思う。
(タカトオ)「その理由はなんです?」
だって、其れ以上に意識して居た事があったから。
「ーーッ、ぇえっとですねぇ;;」
高さんを…―――
(タカトオ)「遠慮せずに言って下さい」
「(いや、寧ろ遠慮したい(´u`;))」
息を吸って、吐いて、1回、深呼吸をする。
「高さんを………ぇ?言わなきゃ駄目?」
やっぱり、躊躇をして、下げて居た視線をちらっと高遠に向けて問う。
(タカトオ)「言って下さい(^^)」
言葉ではそぅ乞う…頼む割に、其の無駄に素敵な笑みは、言わなければ駄目だと、黙秘権は認めないと、語って居た。
「ヴ( ̄へ ̄;)」
其の威圧に負けて、##NAME1##は腹を括り、覚悟を決めて白状する。
「た、高さん、を…高さん自身を、意識してたからっ」
高さんに関する恐ろしさや恐怖なんて云う脅威とか、高さんが何をしようかとか目的を探る事とかよりも、ただ、単純に…高さんを探す事に、見つける事だけに、私は専念して居たから。
高さんを見たかった。会うなんて高望みはしないけれども、でも、一目だけでも此の視界に入れて、映したかったのだ。此の気持ちは、意識は、時々、切に思う願望だ。
其の時々、思う…願うきっかけは、日常茶飯事の如くゴロゴロと日常に転がって居る。視界に入って来る。伝わって来る。
一が、美雪とじゃれて居る時や、一が美雪と2人っきりになりたいと思ってる時。自分の片割れであり、鏡である一を見てると、自分に置き換えて、例えて、重ねて同調しまう。
其の2人の他にも、佐木や冷香や等、好きな人の事で惚気(ノロケ)てたり、悩んだりして居る時とか共感してしまったりもする。(片思い同士的なので…)
でもやっぱり、そんな皆と違い、高さんと滅多に会う事が出来ない事。
気楽になんて、気軽になんて会いに行けないし、高さんは色々転々としてるから何処に居るのかも分からないし…そもそも犯罪者で、指名手配犯な訳だから、仕方無いんだけど;;
いや、れーちゃんも似た様なもんなんだけど、やっぱり少し、身の上と云うか、立場と云うか、境遇と云うか…根本が違うし;ホント、ある意味で似てるけれども…!
でも…其れ以外にもあって、1番、皆のと違う所は、私の此の気持ちは快く思われないと云う所。
歓迎もされないし、応援もされないし、逆に、其れと真逆の、反対や阻止、妨害ばかりってとこ。
皆に、辛そうな、気の毒そうな、憐れむ様な、不憫そうな曇り顔にしてしまう所。全てが全て、全部の状況に置いて、そうなってしまうところ。
仲良さそうにしてようが、喧嘩してなかろうが、どちらに非が有ろうが無かろうが、どの状況に置いても居ても、顔を顰(シカ)められる。
だから、そんなんだから、寂しくなる。心細くなる。誰かに相談も、寂しさの気持ちも迂闊(ウカツ)に吐く事が出来ないから。ううん、全くと言って良いほど絶対に云えない。…誰にも。
周りの皆がそうだから勿論、気付かれる可能性や情報が何処で仇となって帰って来るか分からない、何処から漏れるか分からない。(人の口に戸は立てられないし)
其れで高さんに迷惑が降り掛かったり、其れが、はーちゃんとかに伝われば、私が困るもんね;そんな訳だから、私は、此れ(高さんに対する恋)に関する気持ちに固く口を閉ざす。
気付かれようが指摘されようが突かれようが、私は絶対に其れを吐き出す事は絶対にしない。(其れこそ梔子(クチナシ)の絶対に開く事の無い固い実の様に。)
問い詰められても、答えを求められても、私は誤魔化す、誑(タブラ)かす、逸(ハグ)らかす、気付いて居ない振りをする、嘘を付く。
嫌な思いをしたくない。高さんに迷惑を掛けたくない。だからこそ私は閉ざそう、戸を立てよう、糸で、紐で、縄で、針金で、有刺鉄線で、縫い付けよう。口にではなく、其の恋心に。
あぁ、でも…残念な程に、口惜しい様に、悔いる程に、恨めしい程に、どーしようもない事があるんだ。
ぇ?何かって?…気持ちを吐き出さない私に、なんで皆が其の事に気付くと思う?
…口よりも気持ちよりも思考よりも、自分が気付いて理解して、行動を押さえる様に押し留める制御力よりも、何よりも先に、態度に出てしまうからだよ。
コレだけは本当にどうしようもないんだ。何よりも先に出てしまうから。此のしょうもない先走る態度のせいで、周りからの風当たりが酷くなるもんだから参る;;(溜息)
あっ、でも此の前、さーちゃんや、いっきーさんは応援するって言ってくれたな。どう云う心境の変化かは分からないケド。。。…片思い同士だからって事なのかな?(笑)
だがしかし、此処には自分と高遠しか居ないと云う状況のせいか、押しの強さに勝てないせいか、はたまた惚れた弱味と云うヤツか…
理由はどうあれ、白状すると言う結果を出してしまった##NAME1##は、告白した時と同じく、オドオドとした不安気たっぷりの表情で顔を俯(ウツム)かせ、視線だけを、何とか頑張って高遠に向ける。
すると、其の告白に、一瞬、虚を突かれた様に、きょとんっと無防備な表情を見せた後、高遠はフッと柔らかく微笑を零した。
そして高遠の口が何かを言おうと開き掛ける。其れ以上の先は、もう限界で、耐えられなくて、##NAME1##は、『アーーー!!!』と大声を上げながら、がたんっと勢い良く席を立つ。
「ちょ、其の、お…御手洗い行って来るね!!」
食事中にマナーがなってないし、異性相手に何、大きい声で言ってるんだ、と思いながらも、其の場から逃げる様に小走りでトイレへと掛け込む。
バタンッと扉を閉めて水道場の縁へと手を付き、鏡を見る…其処に映った自分は眉をハの字にして、顔を真っ赤に染めて居て、何とも情けない困り果てた表情をしていた。
皆には…確かに言わないって決めた。誓った。でも、高さん自身には口を閉ざさないと特に決めた訳ではない。
積極的には、自主的には云わないと決めただけで、皆の様に問い詰められようが、何が何でも言わないと決めてない。
…真剣に考えなかった。境界線をはっきりと決めて無かった。引いて置かなかった。言っても良い事とそうでない事の区切りを付けて置かなかった。区別すらもしてなかった。
だからだろうか?先程、高さんに対しては、促されれば、閉じて居ない同然に、簡単に、あっさりと開いてしまった。
気持ちは言葉と云う形を得て、心から口へと通り道を通って、声と云う伝える術(スベ)を持って、言ってしまった。想いを。好意を。
恋をする初々しい乙女なら、周りの人に想いを言うならまだしも、惚れた本人に云う方に口を閉ざす、想いを伝えられないと云うのが定番なのに。
…其の御決まりな定番の所以(ユエン)は、やっぱり其の告白同然の恥ずかしさと振られる可能性の恐ろしさ故なのだろう…。。。
なのに、自分は其の真逆をして居る。ズレてると云うか、アベコベと云うか、奇怪しい。自分は明らか変だろうと思う。
いや、でも、周りには吐けないし、本人にも吐けない。誰にも何にも吐かずに、ずっと想いを募(ツノ)らせ続け、溜めて行く一方と云う状態は困難だ。
いや、無理だ。何所かで吐かなければやっては行けない。そんな事を続けて居れば、何時かは怒りとなって爆発してしまうのがオチだ。耐えられないのが人の性分だ。
………でも、そういう環境だからって、仕方無くも易易(ヤスヤス)と本人に吐いてしまうのは如何(イカガ)なモノだろうか?私…。(答えは出ない。)
「…って、絶対、あれは只の告白(←白状の意味で)ではなく、愛の告白ぽかったよねぇ!?うっわ、何やらかしてるんだ私!Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン」
迷惑は掛けたくない。なのに、掛けてしまう。言えば後悔するのは明白なのに、彼が、周りと違って反対しないし、風当たりも酷く無いから、つい、言ってしまう。
自分が嫌な思いをしないから。あぁ、結局、私は自分が良ければ何でも構わないという人種なんだな、とことん。高さんやはーちゃん達に迷惑かけたくないとホザきながら…。
あ、ヤバイ。なんちゅー自己嫌悪に陥ってるんだ私。暗い、暗過ぎるぞ。しっかりしろ。シャキッとせいシャキッと………出来ない!←オイ
「………(´Д`|||) ドヨーン」
真っ赤になっていた鏡の自分が落ち込んだブルーの表情や顔色に変わって行くのを見て、ほとほと自分の気性は移り変わりが激しくて大変だなと思う。
さて、いつまでも此処に居ても、なんにもならない。ブンブンッと気持ちを、表情を切り替える為に左右に勢い良く首を振る。そして其の後に両の掌でパンッ!と両頬を挟む様に同時に叩く。
それでも、高さんの所に戻れば先程、言い掛けて居た何かを聞かなければならないかもしれないと思ったら、眉のハの字は直らなかったけど…
トイレを出て、席へと戻る道を歩いて行く。
…そういえば、始めは薄々と色付いて行く恋心を感じながらも、自分にも、高さんに対しても、普通に誤魔化す様に接してられたのに、何で其れが出来なくなってしまったんだっけ?
…あぁ、そうだ。学校の文化祭の時だ。
はーちゃんとみーちゃん、さーちゃんとさやちゃんの組み合わせが出来て、自分が余り物の御邪魔虫だと悟ったから、1人で校内見回ろうとして…
そしたら、大抵の人が無愛想とか怖いとか言うけれど、実は不器用なだけで、とっても優しいスキー部のしっしー(白峰)と会って、しっしーも1人だったから、誘って2人で見て回って…
暫くして、部活の仕事があるとしっしーが言って、別れて、また1人になったと思ったら、高さんが来てくれて、一緒に回って、帰りに別れる時、……初めて唇にキスをされた時からだ。
そうだ、其の時からだ。其れがきっかけだ。
其れまでは幾度(イクタビ)か、額や手の甲に、子供をあやす様にキスを落とされた事はあったけど…其の時だけは違ったんだ。
しかも其の時、取った行動と同様に、其の時の台詞も問題だった。今まで通り子供扱いをするんじゃなくて…1人の女性として、恋人として扱う様に言われたあの言葉達。
(タカトオ)『今日は、薔薇はあげませんよ』
何時も気前良くくれる薔薇を、出してはくれなかった。
其れに対して私は気に障る言動をしたか、嫌われたのかと不安になれば、高さんはクスッと悪戯気に笑いを零し、
(タカトオ)『浮気をした罰です』
なんて訳の分からない事を言って、私の両頬を両手で包み込むように触れて来て、私が何かと口を開いて声を発して聞く暇も無い位、スッと、素早く顔を近づけて来て…
自分の唇で、私の唇を塞いだ。(因みにファーストキスでしたよ私)
今思えば、浮気はしっしーと一緒に居た事で(多分見たんだよね。高さん)、頬に手をやって来たのは、私が驚いたりして逃げたり、抵抗したりしない為だったんですよね…。
唇が離れ、私達の顔の間の距離もキスを交わす前に戻った時、驚いて目を見開いて見上げる私を見た時、高さんは愉快そうに、意地悪そうに笑って言った。
(タカトオ)『おや?何時の間に薔薇を出すマジックが出来る様になったんですか?』
『Σ(〃 艸 〃;)へぅあ!?』
(タカトオ)『ほら、こんなに大きく可愛らしくて、素晴らしいまでに赤い見事な薔薇が…』
私の頬を動かない様に固定する様に添えて有った高さんの手が、滑(スベ)る様に私の頬を撫ぜた。
其処で分かった、高さんが言う薔薇とは、キスによって、茹でダコみたいに真っ赤に染まった私の顔の事だって事が。
あの時は本当に参った、困った、ビックリした。
開いた口が、声所か音にすら成らず、只パクパクと金魚の口みたいに開閉するだけで…。。。
…と、言うか、仮に私の赤くなった顔を薔薇に例えたとして、其の薔薇を出した事をマジックとするならば、
其の薔薇を出したマジックは、私がしたんじゃなく、高さんがしたものだ。高さんが私に出させたものだ。(強制的に…!)
「(…あぁああアアアーーもぅっ!!!!///)」
つい回想に入り浸ってしまい、また熱が徐々に帯び始め、赤く染まり始めて居るだろう顔の高揚を止める様に、頭の上らへんを片手でパタパタと仰ぐ。
漫画で例えるなら、雲状の形に、もくもくと回想シーンが頭から出て居て、其れを散り散りばらばらに振り払う様な動作だ。
席の所へ戻ると、食器はもう片付けられて居て、高さんも席には座って居らず、席の横の廊下に立って居て、私を待って居た。
(タカトオ)「行きましょうか」
そう言って手を差し伸べて来る。
何かを言われるかと思って居た##NAME1##は、高遠の其の言動に軽く目を見開き、其の後、直ぐに感謝する様に嬉しそうに微笑んで、高遠の手を取る。
車に戻る道を手を繋いで歩く。##NAME1##はルンルン♪と見る人が遠足にでも行く様に楽しそうにして居る位、歩く動きを軽快にして、繋いで居る高遠との手を小さく振りながら歩く。
……有難う、高さん。
高さんは、嫌な事を無理に問い詰めて来ない。こっちが、聞く準備が出来て無い時は、無理に言って来ない。
別に私は、返事を言って欲しい訳じゃない。答えを求めてる訳じゃないんだ。(理由とか、答えとか、事柄とか、御互いの間柄の関係とか…不明確のままで構わない。)
そんな、そんな私の甘えを、甘んじて受け入れてくれる…優しくしてくれる高さんが好き。分かってくれて、優しく真綿で包む様に、此方の気持ちを組んでくれる高さんが大好きだ。
「私、やっぱり高さんが大好きだ♪」
満面の笑顔で、##NAME1##は再確認した事を、上機嫌に、歌う様な軽やかさで言う。
(タカトオ)「其れは光栄ですね」
フッと目を閉じ、優雅に微笑む。其の優雅さとは異なって、雰囲気は犯罪者とは、とても思えない程に優しく、春の日溜まりの如く、暖かく穏やかだった。
そんな2人の仲の雰囲気は、此れから駒として良い様に利用する者と、駒として酷い目に遭わされ利用される者の関係とは、到底、微塵も思えない程、仲睦(ナカツム)まじく、優し過ぎるモノだった。
(タカトオ)「処(トコロ)で、##NAME1##さん」
車の所に戻って、ドアを開けて、乗り込もうとすると、高遠に呼ばれた。動作を一旦(イッタン)止め、高遠の方へと視線を向ける。
(タカトオ)「一応、最終確認として聞いておきますが、私の計画に御付き合い頂けますか?」
高遠の、悪趣味で惨憺(サンタン)な、血生臭い計画に、組み込まれるかどうかのお誘い…
「ぇ?断っても良いの?」
(タカトオ)「別に構いませんよ。私は嫌がる人に無理強(ジ)いはしない性質(タチ)なんです」
「…断ったらどーなるの?」
(タカトオ)「どうもしません。…ただ、降りて貰うとなると、私はこれから合宿場に向かわなければならないので、此処で別れる事になりますね」
合宿に参加しない→此処に放置プレイ。……どうやって家まで帰ろう?携帯あるけど…迎えに来て来れる人なんて居ない。
パパ仕事だし、ママとか免許ないし…もちさんや、いっきーさんの連絡先、知らないし…結論、迎えに来てくれる人、ゼロ。
じゃぁヒッチハイク?其処いらの車やバスの中から、東京まで行くの探し出して、乗っけてってくれるよう頼み込むとか…人見知りチキンな私にそんな高等技術は不可!出来ましぇーん;
最終手段…徒歩?無理無理、結構な距離あるし、道が分からない!!だからってこんな所に置き去りは嫌。…となると、答えは1つしかない。そしてきっと高さんは絶対に其の事を分かって居る。
「き、鬼畜ドSーーーー!!:((;゙゚′Д゚′)):ガタブル」
始めから選択肢なんて1つしかないも同然だ。そもそも選択式じゃない。選べる物なんて、比べる物なんて無い。勧誘に見せかけた強制だコレは。
しかも、態々分かり切った事を聞いて来た意図を憶測するに、自分が連れて来た訳ではなく、私自身の意志で来た事にするつもりだ。
自分が無理矢理、連れて来たのではない、と。自分に非は無い、と。…自分の罪を零に等しくするつもりだ、此の男は。…此の選択肢の無い返事で。(立派な詐欺罪だよ高さん!…って、元からか;)
(タカトオ)「最高の褒め言葉ですね。有難う御座居ます(^^)ニッコリv」
「あ、いぇ、どーいたしまし…って、ちゃうちゃう!(違う違う!)褒めてないぃいい!! チャウヤネン!(:.;゚;Д;゚;)ノシ」
高遠の素敵な笑顔と清々しいまでのお礼に、危うく流されそうになりながらも、バシコバシコと車の屋根を軽く叩きながら、ツッコミで抗議する##NAME1##。
(タカトオ)「それで、どうしますか?」
素敵な笑顔を崩さず、再度問い掛けてくる高遠。どうするもこうするも、出来る返事なんて1つしかないじゃないかと、不貞腐れた顔で##NAME1##は言う。
「行きますぅーって、腹括りゃぁ良いんでしょー(●`3´)ブー」
其の返事を聞いて、高遠は満足そうに笑う。そしてスッと流れる様に手際良く腕を前へと上げ、手首をクルリと回す。するとその手には一輪の薔薇が握られていた。
高遠は、其れを車の屋根越しに、##NAME1##の目の前に差し出す。
其れは、承諾の印。
そして、舞台への参加証明書。
其れを受け取る事は、契約成立の合図。
##NAME1##は、差し出された【証】をそっと、労る様に優しく受け取る。受け取った薔薇の茎を指先で回し、くるくると回し見る。
「(やっぱ、キレー)」
高遠がマジックで、こうして出してくれる薔薇はやっぱり、其処いらに在る花と違く見える。新鮮にして鮮明で、瑞々しくキラキラ輝いて居る。一番、綺麗だ。一番、素敵だ。
##NAME1##にとって、何よりも上質で貴重な希少価値のある高級高価な宝石同然に思える魔法の薔薇。其れを手に出来た嬉しさからか、不貞腐れて居た表情が消え、代わりに笑みが零れる。
そんな##NAME1##を見て、高遠は優雅に微笑み、高らかに、誇らしげに、宣言を謳う。
(タカトオ)「それでは、共に参りましょうか。多彩な演出を取り入れた、魅惑的で素敵なマジック・ショーの舞台へ…―――――」
And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)
××ATOGAKI××
(懺悔と言う名の白状場)
此処だけの内緒話……此の高遠夢の続きの下書きと、同時進行で、明智さん夢も下書きを執拗中←(爆)
尚、余談では有りますが、金田一のジャンルの夢では、此の高遠夢シリーズと明智夢シリーズは、どんなに執筆が遅くなろうとも絶対に書こうと決めて居ます。
気長でも宜しければ、御付き合い下さいませm(_ _)mそれでは、亀よりもマイペースに行って参りましょう♪ヾ(((*´∀`*)ノ゙キャッキャッ
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解せぬ花