羊とホームズ(明智)



不可解過ぎる彼女は、何に例えられるだろう?



(アケチ)「動物に例えられるなら、何が良い?」


「え?うーーーん、と………」


(アケチ)「……。」


「……。」


(アケチ)「…………。」


「…………。」


(アケチ)「………………。」


「………………。」


(アケチ)「………………思い付かない?」



「うーん…て言うかね、動物とかに例えられるの、好きじゃないんだ。」


(アケチ)「え?なんでだい?」


「だって、動物は絵が描けないじゃない。あたし絵描けるもん。」



やはり彼女の基準は全てに総じて絵が基準となるらしい。



(アケチ)「そう云えば、昔ニュースで、絵を描くオランウータンっていうの、やってたっけ…。」


「うぉうっマジで!?じゃ、それでいい!!」


(アケチ)「……オランウータンだよ?;;」


「うん(・∀・)」



本当に絵が描けるなら何でも良い様だ。

そう云えば、マザーグースの時もそうだったな;;



(アケチ)「僕的には不思議な動物っぽいと思うけど、君って。」


「あーーー…UMA(ユーマ)的な??」



僕は不思議な動物と言ったのに、彼女の思考回路は未確認生物に辿り着いたようだ。



(アケチ)「はぁ(溜息)……##NAME1##って、発想が斜め右なこと多いよね。まぁ、いいや。話を戻そうか。普通の女の子なら、猫や犬とか、兎やハムスターに例えられると嬉しいらしいんだけど。」


「えぇ〜〜〜?…猫みたいに媚び売りまくれって??」


(アケチ)「…猫の様に見かけも動作も愛らしいって、発想は出来ないのかい?;」


「うーーーー…犬みたいに言いなり三宝のイエスマンになれって?あ、イエスマンは日本人の特徴だっけ?じゃぁ、ノーと言えない日本人は皆、犬に例えられるって事?」


(アケチ)「;」


「あ、兎で思い出した!この前、後輩ちゃん達が教えてくれたんだけど、兎も人間と同じでね、一年中が発情期らしいよ。」


(アケチ)「Σ( ̄Å ̄;)」


「それ所か兎は出産直後に発情したり、胎児がお腹ん中に居るのに、もぅ次の子を作り始めちゃう重複妊娠と言う荒業を持ってたり、その上なんと、人間に対して交尾行動を取る事もあるんだって。」


(アケチ)「ΣΣ( ̄Å ̄;)」


「すっごいよね〜。あんなちっこいのにパワフルな淫r…」


(アケチ)「##NAME1##!!;;;」


「あ、めんごめんご。うん分かった、自重するw(健全サイトって面倒k…不便だなぁ〜。)」


(アケチ)「…君って、美術得意なのに、そう云うユーモアには欠けてるんだね。」



発言の9割において、ふわふわと非現実的で、現実味を感じさせない夢想家の面を多々見せる彼女だが、考え方は意外と現実的であり、しっかりと筋の通った考えを持つリアリストだ。



「Σ失礼なッ。そーゆーユーモアも持ち合わせてるよ!ただ………」


(アケチ)「『ただ』?」


「絵が描けない動物ばかり例に挙げられたから、不満でイジケてみせたダケ(`ε´*)ブゥーー」



どうやら、皮肉めいた下品な回答発言達は、先程、例に挙げた動物達が、絵が描けない事から来る不満による、機嫌を損ねたふて腐れ故のモノだった様だ。



「あ、ちなみにハムスターはね…」


(アケチ)「あまりに露骨で品が無い下ネタは禁止だよ。」


「(と云うか、下ネタ自体に品は無いと思われるのだけれど…だって下ネタって、性や排泄に関する話題の事を云う訳だし。)違うよー。」


(アケチ)「なら、どうぞ。##NAME1##さん」


「あんね、口の中に沢山エサ詰めて、頬を膨らませてる姿は確かに可愛いけどさ、あれね、あの状態の頬をね、触るとね、ゴリゴリゴツゴツボコボコしてて気持ち悪いんだ(((+_+)))」


(アケチ)「。。。ズルッ(ノ;_ _)ノ」


「前にね、友達が飼ってるハムスターのね、そんな感じに頬張った状態の頬を触らせて貰ったんだけど、あたし鳥肌立っちゃったよ、アレ。」



うん、前言を撤回するとしよう。

不可解過ぎる彼女の思考回路からやって来る回答、及び発言は、右斜め上空と云うより、遥か彼方の宇宙からやって来る様な感覚に近い。



「うーん、つーかね、結論的にね、動物に例えられるの好きじゃないんだ。だって動物って基本的に絵描けないじゃん?」


(アケチ)「本当に君って、全て絵が中心なんだなぁ」(しみじみ)


「あけっちーは…優秀で万能な動物っぽい。」


(アケチ)「クスッ…万能な動物なんていないよ。」


「う〜ん…じゃぁ、それに近いの。」


(アケチ)「例えば?」



少し意地悪のつもりで、そう聞き返してみると、彼女は腕を組み、首を傾げて、暫し考え悩んだ。



「……………あっ!」


(アケチ)「浮かんだ?」


「人間。」


(アケチ)「は?」



またもや右斜め…いや、遥か彼方の宇宙からやって来た様な意見だ。



「うん…うんうん。あけっちー人間っぽい。だって、人も動物でしょ?」



今回の話題の形で言うなら、間違っては居ない言い方なのだけれども、『人間っぽい』なんて、可笑しな発言の仕方だ。



(アケチ)「確かにそうだけど…なんでそう思うんだい?」


「だって、地を歩く事も出来るし、空を飛ぶ事も出来るし、海を泳ぐ事も出来るし、宇宙にだって、行けるよ!」


(アケチ)「まぁ、そうだね。」



蝶や蜂は飛べるけど、地は走れない。

人は道具を使えば飛べるし、足があるから走れる。道具を使っても走れる。


魚やイルカは海を泳げるけど、陸には上がれない。

人間は海で泳ぐ事も出来るし、当然、陸に上がれもする。


鳥は飛べるけど、重くなるから脳の進化は諦めた。

人間は、脳の軽量化をせず、進化を止めずに、空を飛ぶ方法を幾つも生み出した。



「万能じゃないけど、自分達の向上心で、意思で、上目指して進歩したり、壁壊したり、不可能を可能にしてってるでしょ?」



生物の中で、最も万能に近いのは、人間だと、彼女は語り始める。



「日々を追う毎に万能に近づいて行ってる動物っぽくない?だから一番近い感じがするよ。あー、そう考えると人って大体の事が出来るよね、色んな事。人の中に出来具合の優劣はあれどさ。」



生物は、出来る運命をする事しか出来ない。

しかし、人間と云う生物は、出来ない運命を変えて行く力がある。



(アケチ)「……やっぱり、さっきのは訂正させて貰うとするよ。」


「ん?」


(アケチ)「##NAME1##も、人間だね。」



やれやれ;なんてユーモアの欠片も、センスもない答えだ。(いや、コレは答えではなく只の事実だ。)

そもそも何の動物(←僕的には人間以外と云う意味合いのつもりで)に似てるかの話だったと言うのに……やはり、彼女との会話は僕には到底予測不可能な処に流れ着くモノの様だ。


それなのに、何故だろう?

予想外の規格外だったにしろ、結局は答えになってない只の事実を述べただけだったにしろ、妙に納得してしまうのは。

其れが揺るぎ様の無い事実だからなのか、それとも、其の事実が彼女を見てると妙にピッタリ合い過ぎて居て実感が沸くからなのか…。


猫っぽくもなく、犬でも兎でもハムスター似でもない彼女は、1番、人間らしい。

だから、1番不思議な生き物も、きっと人間なのだと、僕は思う。


其の根拠も基準も、勿論、君だ。

僕と同じ生物なのに、君の考えが全く予測出来ないし、近くに居ると云うのに、君の事が全く把握出来ない。

こんなに僕は、君の不思議な謎達を解き明かしたいと、常々心の中で思って居るのに、謎は減る所か増える一方なのだから…。



「あけっちと同じ、人間ですから(^^)」



そんな君に…僕が1番人間だと認める君に、僕も人間だと認められた事が、妙に擽(クスグ)ったくて、僕は少し照れた様に笑って、君にお礼の言葉を返して居た。


いつもの『それはどうも。』と、軽薄や皮肉めいた言い方でも無く、

堅苦しかったり、其の場繋ぎや凌ぎの為の、形だけの『有難う御座居ます。』でも無く、

唯々、彼女の様な裸体其の侭の気持ちを表す飾らない自然体の言葉のみの表現方法を用いた伝え方で、此の笑顔と同じ位の温かさを乗せた声音で。



(アケチ)「ありがとう。」







僕らは人間以外にはなりえない。








This is the end.
(これでおしまい)





××ATOGAKI××
(懺悔と言う名の白状場)



久し振りに昔懐かしの名曲【人間っていいな】を聞いてて思い付いた小話でした。

ウフフフフフ(*=∀=*)我が妹みたいに『人間大好きo(*'▽'*)/☆゜'・:*☆』って人間でもない私が、こんな小話を書く日が来ようとはww


あっ、『何の動物に似てるかって?渾名が【美術室の羊】なんだから、羊だろ?』と設定を覚えて居て下さってツッコンでくれた記憶力の素晴らしい方、居ましたか?

居て下さったのなら有難う御座居ます。しかし其処は、外見故の渾名で、中身的な意味では無いのだと、解釈して下さいませ。(決して羊設定忘れてた訳では…無イデス、ハイ(´∀`;)ウ、フフ;;)


にしても、本編途中で停止してるのに、本編後の小話とか…何やってんだかホントに(呆)

でも、まっ、いっか。+.゚(((ヽ(*´∀`)ノ゚.+。ララルーン♪(←即、自己満足の自己完結で済ます悪い癖、発動!)




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解せぬ花