無の三拍子 02



(コアル)「あんのマルハナバチ師父め(微怒)」



頭に巣を乗っけた大きな鳥の様な男は、自室のベットの上で、胡座(アグラ)を掻きながら、厄介事を押し付けた人物に対して、悪態をついて居た。


≪マルハナバチ≫とは、古いデヴォンの言葉。語訳をすれば≪ダンブルドア≫となる。

其の≪マルハナバチ≫と嫌味を込めた呼び方で呼び、其の後に敬う呼び名に値する師父を付けた。

そう悪態を付く彼が、≪ダンブルドア≫の名を持ち、尚且つ、師父と呼び、敬う相手は、この世に唯1人しか居ない。

ホグワーツの変身術の教授であるアルバス・ダンブルドアだ。


彼はいつも、機嫌が悪い時や、厄介な事を押し付けられた時は、決まってダンブルドアの事をマルハナバチと呼ぶ。

しかし、本人は『陽気で可愛らしい呼び名じゃの♪』とか言って喜ぶ。嫌味風に言って居るのに、全く其の効果は無い。(チックショー)



(コアル)「子守りだってした事ねーのに、子育てとか、マジねぇわ;;」



大きな鳥の様な男だと、良く例えられる俺の名は、コアル・グリンデルバルド。

一応、ホグワーツ魔法魔術学校の守護者の職に就いてる。(つっても、実際は森番や管理人と大して仕事は変わらないが…)


妙な赤子が此のホグワーツに現れたと聞いて、一応ホグワーツの守護者として出向くべきかと思い、校長室に向かった。

が、其れがいけなかった。出向かなければ良かったと今更ながら後悔している。

後悔は先に立たず後に立つから後悔と云うのだが、其れでも、先に立って居て欲しいものだと、こんなに思った事はない。


校長室に入って行った時、其処には校長であるディペットと、自分の師父に当たるダンブルドア、そして…例の騒動の原因となった赤子が、ダンブルドアの腕の中で喧(ヤカマ)しく泣いて居た。

他の先生達は、生徒の対応や授業に追われて居て、当然だが、居なかった。


大声で泣く赤子を、耳障りだと思いながら、2人に近付くと、何故か赤子がピタリと泣き止んだ。

泣き疲れたのかと思い、視線を移せば、赤子は大きな目を此方に向けて、俺を凝視して居た。

そうして、俺と目が合うや否や、包まれた布の中から(出現した時は素っ裸だったらしいが。)小さくてムッチリとした手を伸ばして来たのだ。


しかも、『シューシュー』と言う、まるで爬虫類の蛇みたいな声と共に、だ。

どうやら赤子にして蛇語(パーセルタング)が話せるらしい。(将来有望な闇の魔法使いってか?(嘲笑))


そしたら、そんな様子の赤子を見て、何を思ったのか、師父は俺に赤子を手渡して来やがった。

一体何なんだと眉を顰(ヒソ)める俺。そんな俺とは逆に、赤子は先程の大泣きが嘘の様に上機嫌で『キャッキャv』とニコニコと笑いだしやがった。


いきなり赤子を渡されて、訳が分からないと、訝(イブカ)る俺に、更に師父は爆弾を投げ付けてくれた。

この赤子の養親になり、この子が11才を迎えるまで、何処かで暮らし、育てろと言うのだ。

其れまで守護者としての任は休職して良い。11年後、成長したこの子と帰って来て欲しい…とも言った。


珍しく、真面目っつーか、深刻そうな面持ちで。

温厚な師父にしては滅多にない、あからさまで、率直な命令形での頼み事だった。


そんな初めて見る恩師の姿に驚くあまり、ついつい頷いて承諾してしまった。

結婚どころか相手もいねー独身の身だってのに、突然、子持ちになってしまった俺。



(コアル)「…取り敢えず、あれだ。コイツの服だな。ダイアゴン横丁に行って服とか必要なもん買って、それから…どこ行くかな?」



軽率に厄介な仕事を請け負ってしまった事を後悔しながらも、俺の頭の中は、しっかりと、この先の事を考えて居た。

(我ながら潔くてさっぱりとした後腐れの無い人間だと自賛するよ。)



(コアル)「あ、いや、やっぱマグルの世界で購入するか。」



此の魔法学校で、ふっと湧いて出た上に、先天性の蛇語、師父より俺に目を付けた(懐いた?)本能に近い行動。

奇々怪々の此の赤子は、好ましくない闇の魔術の因縁の匂いを、ぷんぷんと色濃く匂わせてやがる。


そして何より、深刻な師父の顔に、らしくない言動が、俺の其れ等の推測や予感を裏付ける様に、確信を持たせる。



(コアル)「…11才までは、あっちで暮らした方が良いだろうしな。」



……この突然成立した鳥親子の行く末は如何に??

(取り敢えずの行き先は、マグル界で。)





仮 親









And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)




××ATOGAKI××
(懺悔と言う名の白状場)



2話目だと云うのに、未だに名前変換が活用されて居ない(=∀=lll)

次ぐらいには、何とか使用出来る様にしたいなぁ…(遠目)




- 36 -

*前次#


ページ:








解せぬ花