日和見感染 (企画者)
彼は己が住む島を心底好いて居た。
四国の様に大きく広い土地には恵まれて居なくとも、此処に住む人達を飢え死にさせない位の食物の恵みや、其れなりに安定した気候は勿論の事、
絶海によって本島と離れてる上に、小さな陸地と云う閉鎖的な場所で在りながら、寛容で温厚で開放的な人々の人柄を、特に好いて居た。
そんな平穏な島を愛する彼は、其の気持ちと同じ位に、本島を嫌って居た。
平穏を愛する彼にとって、本島で日々繰り返される戦は、五臓六腑が煮え繰り返る程の悲憤慷慨を覚えるモノだったからだ。
『戦によって、泰平の世が成る等と、何と視野が狭く愚かしい事か。戦でなくとも泰平の世を成せる方法は幾らでもあるだろうに…。』と、言うのが彼の根っからの意見だった。
先(泰平の未来)の為の戦、又は天下統一と云うが、彼から見れば、急いては事を仕損じて居る様にしか見えない。
自国の事さえ満足に養えぬ内に他国を欲しがり、天下を欲し、手っ取り早く泰平を得ようとする…頭を使おうとせずに武力のみで、大事な事を一足も二足も素っ飛ばそうとして居る。
故に、『其方(ソナタ)等、何の為の脳味噌だ、何の為に人間をやって居る!』と、戦を繰り返す、人以下の連中に対する苛立ちに満ちた罵声を、日々、己が心の中で唱え続けて居る。
彼は、本島を完全無視する事に決めた。付き合ってられん、と見限って。
本島に付き合って居たら、泰平になるのは…いや、泰平に取り掛かれるのは何時になる事やら…と、気が遠くなるのを感じたからだ。
其れ故に、彼は己が国にだけ目を向けた。
人1人が成す事、出来る事は極僅か。確実に着実に…少しずつ少しずつ泰平を成す為にはどうしたらいいか?
不平等や格差が無い皆の平等、好きに自分の道を選べる為の教養、牽制の為ではなく助け合い支え合う≪絆≫と≪利益≫から成る異国との同盟…成したい願望の夢の数々。
島への愛情、乱世への不満、思い描く夢を成す方法に対する悩み…。主に此の3つの項目が、常に思考を占める日々を彼に送らせた。
そんな彼の元へ届いたのは、≪彼女≫の話。
己が内の中で、吹き荒れる風の様に有る3つの内、2つの憂いを、見事、現に咲く花へと変えてくれる術を知って居る持ち主。
彼は≪彼女≫の手を借りる為に、己が家来を≪彼女≫の元へと送った…―――。
彼は謂わば、企画者。
And that's all…?
(それでおしまい…?)
××ATOGAKI××
(懺悔と言う名の白状場)
何が1番、思い悩んで居るかと言うと、必要不可欠なオリキャラさん達。
( ̄ー ̄?).....??アレ??可笑しいな、大体いつもオリキャラの性格とか口調とかはスラスラ決まる筈なのに…。
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解せぬ花