水浅葱色に還る理 03



彼女は、心其の物だ。






(ウルキオラ)「俺の此の眼に、捉えられぬ物など無い」

「んな事ないよ。ウルにだって見えないモノは沢山有るよ。例えば≪心≫とか≪愛≫とか…」

(ウルキオラ)「…なら、其れ等は、お前の胸や頭蓋を切り開けば、見えるのか?」

「アハハ、見えないよ〜。だって其れ等は“物質”じゃなくて“概念”だもん。」

(ウルキオラ)「概念…」

「そ。だから肉眼や霊眼とかじゃ見る事は出来ないよ〜。ウルって、変なトコでお馬鹿さんだよね〜(笑)」

(ウルキオラ)「俺はお前の様な馬鹿ではない。」

「(;¬∀¬)や、頭の良し悪しでなくて;あーもー、ウルはホント馬鹿可愛いなー。もぅ〜v(*>ω<*)」

(ウルキオラ)「…お前は、本当に不可解だ。」





彼女は不可解だった。

人間共が口にする≪心≫と同様に。



彼女…##NAME1##と言う生物は、バカと不可解で構成されて居た。

バカと不可解…どちらも俺には理解出来ない物だった。


黒崎一護との戦いで消滅しようとして居た時だった。



「願え、メテオーロ」



##NAME1##は自身のレスレクシオンを発動させた。

2度しか使えない、不便で、戦いの役にも立たないレスレクシオンを…。



彼女の泣き顔。

『消えないで』と乞う声。

彼女の手の中で、銀色の光を放つ星。



銀色の光が失せた後、この身は成体の破面の其れでは無く、只の人の身体となって居た。



(ウルキオラ)「何故、助けた?」


「ウルに死んで欲しくなかったから」


(ウルキオラ)「数少ないレスレクシオンを使う程に、か?」


「こーゆー時に使わなくて、何時使えと!?」




俺が生きて居て良かったと、笑った。

かと言えば、人の身は嫌だったか?と不安そうに聞いて来た。

相変わらず、表情の忙しない奴だと思った。



だが、先程よりずっと…――

決着を一護に拒否された時よりも、

織姫と手が触れそうだった時よりも、

ずっとずっと、明確に、≪心≫に触れられた気がした…。



あれから、現世で、人としての日々を送って居る。

一護や織姫達との交流も、しばしばだが、ある。


##NAME1##との交流は、無い。

大方、グリムジョーが牽制を掛けて居るんだろう。



其れでも、何の力がなくとも、彼女に会えなくとも、少しずつ理解に至って居る事が、有る。



人間とは、どう云う生き物なのか…。

人と人との触れ合いの中に生まれる≪心≫と云うモノは、どう云った物なのか…。





関心の赴くままに、学び往く。









And that's all・・・?
(それでおしまい・・・?)

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解せぬ花