「ひひひ、美味そうな匂いだなあ」
口からだらしなく涎を垂らしながら鬼が私の方へ向かってくる。
「稀血か?美味そうだ。ふふっ。」
気持ち悪い、気持ち悪い。
追いかけてくるから逃げている、が逃げてるだけなのはダメだ。
分かっているけど振り向いて飛びかかられたらと思うとどうしても恐怖で止まれない。
でも人間は体力を消耗するが、鬼はしないだろう。
ただ不利になるだけだ。
覚悟を決めて振り向き太刀を抜く。
__「風の呼吸、壱ノ型 塵旋風・削ぎ」
今までの弱気が嘘のようにみゆは、竜巻のように削り取る斬撃をしながら鬼へと向かう。
体には見合わない太刀を、鬼の首へと一撃で当てる。
「くそぉ、聞いてないぞこんなチビがぁぁ」
鬼は一瞬にして消え去った。
できた、1人で倒せた!と安堵していると「みつけたぞぉぉ」
と休む隙もなく次というように鬼は現れる。
こんなのが7日間も...泣きたくなった。
けど頑張ると決めたのは私だからとまた鬼へと向かう。