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選別に行く前に師匠と約束した。

いや、「選別は1人でクリアしろ、この甘えたがァ」と言われただけだから約束ではないのかもしれないけれど。



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「お前を選別に行かせると言ったら、何人もにとめられた。御館様もダメとは言わなかったが、いい顔はしなかった。なぜだかわかるかァ?」


知っている、そんなこと知っている。

「...私が弱いから。」

「あァ、そうだ。けどなぜ弱いと止める?」

そんなにはっきり言われると悔しいけどほんとのことだ。
師匠の言うことは正論だ。私は弱い。そんなこと分かってる。
止めるのは..

「わかんねェって面してんな。」

師匠はじっと私の顔をみつめてきた。優しい表情で。
...顔は怖いけど。「今失礼なこと考えただろォ?」

「何も!」勢いよく答えた。


「まぁいい続ける、止めるのは何でだかわかるか?」再度同じ質問をされ、「わかりません。」素直に今度は答えた。
ほんとにわからないんだ。







__ふぅっ、と一息ついて師匠はらしくも無いことを言った。

「お前が大切だからだよ。」

私はこの時すごく間抜けな顔をしたと思う。

すると拳骨が飛んできた。
「痛い、痛い殴るなんてひどい!」
涙目で訴えると師匠は悲しそうな顔をした。

「鬼殺隊になりてェってお前が言ったのは嬉しかった、けど死んで欲しくねェ。だからみんなお前を止めるんだ。お前は愛されてんだよ。分かれよ。」

そんなこと言われたって、皆は命の危険がある場所で戦って私だけぬくぬく皆に守られるのは嫌だ。また大切な人達が私だけを残して死んでしまうのは嫌だ。

「私、皆に守られてるだけじゃダメだってわかったから。残されるほうもつらいの知ってるから。だから止められてもなるよ、__鬼殺隊に。」

「そんなに震えてかァ?」

口だけは達者に動いたが涙はでるし考えたら怖くて震えてきた。

「__なるよ。」
「餓鬼がァ」
そのままぎゅっと抱き寄せられて師匠は泣き止むまで背中をポンポンしてくれた。


ここに来た時からそうだ。
師匠は私を泣き止ます時は必ず赤ん坊みたいにあやすんだ。

微睡みの中で師匠が言った「お前は大丈夫だ、俺が育てた、認めてるからなァ」と言ってくれていたのは聞き逃さなかった。

師匠は優しい。


*
起きたら布団に寝かされていて、目元には腫れないようにか冷たい氷が置いてあった。

不死川師匠は顔に寄らず気がきき、面倒見がよい。

「皆を認めさせるには1人でクリアしろよ、じゃなきゃ実力見せつけれねェ。弱いお前のままだ。お前は多少強くなった。」
「あいつも...受けるみたいだがくれぐれも頼るなよォ?」

と横目で見られた。

私もその時は玄弥に頼らず頑張ろうと決心したんだ。