ひみつ

めるが少女から大人になったら手を出そうと決めていた。
いつしか僕はそういう欲望まみれの目で彼女をみていた。
体が成熟してからでないと彼女が傷ついてしまうからと僕らしくもなく我慢した。
マチから再三注意されていたのもあったが、1番の理由はめるに嫌われたくなかったからだ。

10歳になったときに我慢できずキスをしたら、もう可愛くてたまらなくて舌まで入れてしまった。
彼女の口は涎でひかり、目はとろんとしていてひどくそそられた。
悲しいことにマチが仕事で呼びに来たため中断されてしまったが、あの時は大変だった。
だってマチが心配してめるの服を整えているときに「嫌だったらちゃんと言わなきゃダメ」と教えていたら頬をピンクにしながら「ヒソカになら何されてもいいよ、ちゅーは好き同士でするんでしょ?私ヒソカ好き」とマチに話していたのが丸聞こえだったんだ。

僕は彼女に好かれている自信はあったけれど、直接その言葉をきいて歯止めが効かなくなった。

帰ってきたら存分にキスして甘やかそうと決めた。
そこからは毎日キスした。キス以上をしなかった僕を褒めて欲しい。
たまーに寝ている時体には触れたのは秘密ね♤


*


めるが13歳になる春、普段穏やかな彼女が少し落ち着きをなくしているようだった。

中でも1番衝撃的だったのは、仕事のため彼女を置いて帰宅すると洗濯機にいれておいたはずの未洗濯の僕の洗濯物がベッドに散乱していて、その真ん中で幸せそうにめるが眠っていたことだ。

他にもいつも以上に甘えん坊になり僕の膝から動かなくなって「撫でて」と言ってきたり、擦り寄ってきたり。

ごはんをあげても「お腹減ってない」と言ってきたり心配することもあった。

「体調悪いのかい?♢」と聞くと、ふるふると首をふっていたけど明らかに普段と様子がちがかった。

仕事に行く時も離れたがらなくなったから獣化してもらい頭に乗せて連れて行った。

僕も1人にせず、安心できたしこれはとてもよかった。

マチもクロロも数日そんな様子のめるを心配したのか色々調べてくれた。
クロロがうさぎの飼い方の本を読んでいるのは笑えたよ♡感謝しているけれどね♢
納得いかないようだったがマチもクロロも、似たようなページを開いて僕にみせてきた。

「.....なるほどね♢めるは発情期なのか♡」
僕はこれで遠慮なく手が出せるとニヤニヤが止まらなくなった。
獣人は人間のようだが動物的な側面も強い。
彼女が人間に近いから発情期があるなんて思わなかった。

そうと決まればすることは1つだ♤
はやく家に帰ろうと旅団の基地から早足で帰路につこうとすると、「ちょっと待ちな」とマチが彼女を僕から取り上げた。

「邪魔するなよ、マチ♢」
彼女を奪われた僕はかなり苛立った。

「める何も知らないだろ、そんな状態であんたに抱かれんのは可哀想だ。」
マチはめるの頭を撫でる。
めるは気持ちよさそうにマチにすりよる。

「15分だけなら待つか♤」
帰宅すればめるは僕のものだ。
寛大な僕は待ってやることにした。
めるのためにも。

*

マチに抱き上げられて2人になった。
マチとは久しぶりだから嬉しかったけど、ヒソカと少し離れただけですごく不安になった。

マチも察したのか不安がらないように優しく撫でてくれる。

私はよく相談を聞いてくれるマチが大好きだ。
私の初めての女の子のお友達だから。


マチが悩んだ様子で「アンタはヒソカが好きなんだよな?」と聞いてきた。
「うん、好き!」笑顔で答えるとはぁーとマチがため息ついた。

「団長は?」と聞かれたから「クロロもすきだよ?」と答えた。
マチが深いため息を再度ついたから「マチも大好きだよ!」って伝えたら少し嬉しそうだった。

「好きにも種類があるって言ったよな、アンタももうそれが分からないほど子供じゃないよな」
私はクロロからかりていろんな本で知識を得た。
だからわかるよ。

「恋愛とか友情とかでしょ?わかるよ。」
マチに抱く好きは友情、クロロは尊敬。

ヒソカは...「ヒソカは?」マチが真剣に聞いてくる。

「たぶん恋愛のすきだよ、離れたらやだし、私いがいの女の子とキスしてたらやだもん。」
こういうのは恋バナと言うのだろう。
直接ヒソカに言った訳では無いのに胸がバクバクしてドキドキして恥ずかしい。

自分で言っといて顔が真っ赤になったのがわかる。

「たぶん今日、あんたは帰ったら抱かれんだよ」
「抱っこはいつもしてもらうよ?」首を傾げて聞くと
マチはこれ以上ないくらい深くため息をついた。

「せっくす、いやあんたは交尾か?聞いたことあるだろ?」
「...う、うん。」
愛情をたしかめあったり、子供を作るためにする行為...やり方は恥ずかしいから言わないよ...。クロロがかしてくれた本になんか優しい性教育って本が入ってて読んじゃったんだよ...。

私の照れた様子にマチは察したようだった。

「わかってんならいいや、両思いなら言うことない帰んな!」
いっきに雑になったマチに「えぇっ」と驚く。

「え、わたしヒソカとするの?待ってマチそんなこといわれたらヒソカの顔みれないよ!ねぇマチ!」とマチの背中をグイグイ引っ張る。

マチはその様子に笑ってた。

「痛かったら言うんだよ、まあヒソカあんたのこと溺愛してるから心配ないかね」
ほらおむかえきたよと、ポイッとヒソカの前に落とされる。

ヒソカがぎゅっとしてくれて安心したけどもう胸はバクバクだ。

どうしようー!こんなときに限ってヒソカは無口だ。
クロロとマチにバイバイと手を振り帰路につく。