▼2024/06/05:また違う「声」の話
▼🌈朔先生と恋人。長いので畳みます。「なにしてんだ?〇〇先生ーーー」
「ひゃあっ!」
「!?」
別に意図的に触れようとしたわけじゃなかった。台所に立っていた夢主の肩を後ろから叩こうとして、その手が少しそれて不意に背中に触れた瞬間漏れたのは、びっくりするくらい甘い彼女の声。驚いた朔は手を引っ込めて固まった。
「あ、ご、ごめんっ!朔先生!」
「い、いや、俺の方こそ。ごめん」
「わ、私ちょっと、郵便みてくるね」
周りの誰もいないのが幸いだったが、それでも恥ずかしかったのか赤い顔してピューと逃げていく夢主。不意に触れてしまった自分の手と、今しがた彼女の去っていった方向を見つめながら朔は首を傾げていた。
ドキドキと脈打つ胸が収まらない。それに、だ。
(何だあ、今の声は)
あれは夢主の、おおよそアノ時にしか、聴けないような甘い声。というかアイツって背中弱かったっけか。そんなことを考えているうちに、朔は妙に下腹部に熱が集まるのを感じて眉を寄せた。昼間っぱらから、こんな声だけで反応するとか、どこの中学生だよ。一人心の中でごちて、妙な気分になりかけた自分を誤魔化すようにふっと息を吐き出すと、流しに向かった。
(まあ、あとで聞いてみるか)
***
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