05



その後離そうともしない爆豪に痺れを切らして顔を赤くして解散したなまえ。翌朝、部屋て寝ていると携帯が鳴る。見てみると『出かける準備しろ。10時』と雑なメッセージが入る。携帯を見て時間を見ると残り1時間ともない。女子には準備が色々とあるのだ。彼女は慌てて準備を急いでし始めた。





▲▼







「……」
「お、お待たせ?」



ほんのり化粧がされているなまえを見ては固まる爆豪。
ーー何か変だったかな?



「どうしたの、勝己くん」
「っ、なんでもねえ!!」


近づくとせっかくぬったグロスが手の甲でごしごしと落とされてしまう。



「んぐっ」
「……」
「え、どうしたの勝己くん。グロス取れちゃったよ…」
「……似合わねえ」
「ええ…今研究中なのに」
「なにがだ。つーか、もっと色薄い方がいい」
「!!そっかぁ、ふふ」
「おら、行くぞ」
「っえ、ねえ、どこ行くの」
「……暫くしたら寮に戻っから買い足し」



自然と繋がれた手に戸惑うなまえ。爆豪も普通に繋ぐものだからなまえもこれは当たり前なのか思い込んで普通にしようと思い始める。




「……勝己くんの手さ」
「あ?」
「ごつごつしてる。やっぱりニトロ扱うだけあって皮が厚いね」
「ッテメェ呑気に解説してんじゃねえよ……」
「そう?それに傷もあるし頑張ってる証拠だね」


へにゃっと笑えば何故かその笑顔が直視できずに顔を逸らす爆豪。



「……こんくらい普通だろ」
「んーん。いくら才能の塊と言われても努力してるんだよねぇ。あ、勝己くん照れてる?」
「照れてねェわ!!!」
「そう?だって耳があか、」
「さっさと行くぞ」
「……はーい」



この辺で買い物と言えば近くのデパートだろうか。懐かしい街並みを見ながらなまえ達は買い物に向かった。







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