05

「ふぁ」
「眠そうだね、なまえ」
「ん〜、色々あって…」
「悟と付き合ったんだろ?よかったじゃないか」
「…ありがとう」


「今が幸せ絶頂期なのになんでそんなに疲れてるのか不思議だね」
「…聞いてくれる?」



それは悟からのスキンシップの多さに悩まされていることだ。1つの愛情表現かもしれないがそんなのもまだ付き合うという経験がない私にとっては悟のペースに巻き込まれて心臓がもたない。そんな日々だ。



「ほう。私は今 惚気を聞かされてるのか」
「違う違う。私にも私のペースがあるのにっていう話」

「…じゃあなまえは嫌なのかい?」



「……嫌、ではない」
「……じゃあいいじゃないか」



やれやれと呆れてしまう。それもそうなのだがまるで枷が外れたかのようにぐいぐい来る彼に少し戸惑いと恥ずかしさが出てしまう。




「アイツなりに我慢してきたんだ、大目に見てやってくれ」
「?それ、悟にも言われたけど我慢って」



それは内緒だ。といつもの様に頭を撫でられる。誤魔化されたような気がするが…。そんなことを考えていると後ろから引き寄せられて頭の上に何かの重みがくる。



「傑〜。コイツにちょっかい出すのやめてくれよ」
「つい癖でな、許してくれ」
「ねぇ、重いんだけど…」



「なまえもちょっといい?」
「はい?」




にっこりと笑みを浮かべる悟だが威圧を感じる。逃げようと本能で後退りをするがまんまと悟に捕まってしまう。傑も何かを察したのか悪いと苦笑をし手を振り私達を見送る。私はずるずると悟に連れてかれるまま別室に連れていかれた。



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