「おはよ、みょうじさん」
「!!おはよう、三ツ谷君」
朝起きて学校に行く途中で後ろから声が掛けられる。ばっと振り向けばやはり声の主は三ツ谷くんだった。
「っふ、んな驚かなくても取って食わねーよ?」
「だ、だよねー!!
朝から三ツ谷くんに声掛けられると思わなくて…」
「??嫌だった?」
「!!そんなことない!!」
「っあはは、即答かよ」
「え、あ、」
「……顔真っ赤」
いつまでも笑っている彼の横顔にどきどきが止まらないでいる。今日私髪型可笑しくないかな?あ、三ツ谷くん歩幅合わせてくれてる。身長あるなぁ。なんて私の頭の中では落ち着きがないくらい色々な情報で混乱していた。
「昨日髪大丈夫だった?」
「うん。大丈夫だったよ」
「おー、ならよかった。何かあれば責任取らないとだしな」
「せ、責任!?!」
「っ、くく」
「っ!もー!!三ツ谷くん!!!!」
「悪ぃ、みょうじさん可愛くてつい」
「か、可愛いなんて…」
なんでそんなに真顔で言えてしまうの三ツ谷隆くん。
「あ、みょうじさんこっち」
ぐっと引き寄せられたと思えば横切る車から位置を入れ替えて車側に三ツ谷くんは変わってくれる。必然的に腕は引かれて彼と距離が近くなる。
「っあぶね」
「み、つやくん。手…」
「!!あ、あぁ、悪ぃ。嫌だったか?」
「嫌、じゃないけど、」
「……ふぅん?」
すると今度は腕に繋がれていた手が私の手を捕らえてくる。
「み、三ツ谷くん……??」
「……学校までこうしてていい?」
「っ!?!」
「…………嫌がらないってことは期待してもいいか?」
そう言い私の手を引いて三ツ谷くんはゆっくりと私のペースに合わせて歩き始める。あぁ、朝からなんて言う日だ。こんなの嫌がるわけがないのに。
学校までの距離はそんなにない。着いたら離れてしまう手に私は寂しさと今繋がれているこの手から熱が伝わってしまいそうでただ赤くなる頬を彼に見られないよう通学路を彼と共にした。
キミがいれば
(朝すら特別な1日になる)